ブラウンGPのルーベンス・バリチェロが、ドイツGPの勝利を逃したのはチームの責任であるとして激しく批判した。
一時はコンストラクターズ選手権で2位レッドブル・レーシングとの差を43.5点まで広げていたブラウンGPだが、RBRが連続して1-2を成し遂げたために、ドイツGP終了時には両者の差は19.5点まで縮まってしまった。さらに、バリチェロはこのレースで6位に終わった結果、ドライバーズ選手権でセバスチャン・ベッテルとマーク・ウエーバーに抜かれ、4位に落ちてしまった。
バリチェロはスタートでポールシッターのウエーバーを抜いてトップに立ち、ファーストスティントはリードを保っていたものの、その後、フュエルリグのトラブルにより、3回ストップから2回ストップへの変更ができなくなり、6位に沈んだ。
バリチェロは、勝利を逃した敗因はと聞かれ、「ピットレーンの戦略のせいだと思う」とチームを批判した。
「今日、チームは、どうすればレースを失えるかといういい見本を示した。こういうことになって僕はものすごく動揺している。僕の方はやらなければならないことはすべてやったんだ。1コーナーにトップで入る必要があったから、それをやった。なのにその後、基本的には彼らのせいで僕はレースを失った」
「自分のためにもチームのためにも残念だ。彼らが誰かをひいきしていると言っているのではなく、どうすればレースを落とせるかのいい見本となってしまったと言っているのだ。本当にこういうことが起きているなら、僕らは両方の選手権を落とすだろう。そうなったら悲惨なんてもんじゃない」
「正直言って、すぐに飛行機に乗って家に帰れたらと思うよ。チームの誰とも話したくない。理解したくなんかないんだ。ああだこうだ、どうでもいいことを長々と話されるだけだろうからね。そんなことを聞きたくなどない」