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F1ニュース

投稿日: 2009.11.20 00:00
更新日: 2018.02.15 16:34

ブラウンGP、バトンの行動に失望。マクラーレンより高額のオファーをしていたと主張


 ロス・ブラウンとニック・フライは、ジェンソン・バトンがブラウンGPから離脱するに至った、そのやり方に“非常に失望した”と述べた。チームはバトンに対して1,200万ポンドのオファーをしていたが、バトンが契約違反をしたためにそのオファーを取り下げたとの報道がなされている。

 ブラウンはバトンに対し、彼の要求額の半額である400万ポンドしか提示してこなかったものとこれまで見られていた。しかしフライは、報道されていたこの額は誤りであると主張している。ブラウンGPはもっと多額のオファーをしていたが、バトンが先週金曜にマクラーレンの本拠を訪問し、チームプリンシパルのマーティン・ウィットマーシュと長時間にわたって話し合いを行い、これが契約違反にあたるとしてブラウンGP側が憤慨し、高額のオファーを引っ込めたのだと報じられている。

 デイリー・エクスプレスは、バトンはマクラーレンのファクトリーを訪れた後、週末にロス・ブラウンに電話で連絡、バトンとまだ交渉中のつもりだったブラウンはこれに失望したと報じている。これによりブラウンは、800万ポンドのベースサラリーと400万ポンドのポイントボーナスというオファーを引っ込め、この取引は月曜に消滅、その2日後にバトンとマクラーレンの契約が発表されたのだという。ブラウンは「ジェンソンとの話し合いの終わり方にはとても失望している」と述べたという。

 一方で、チームがメルセデス・グランプリになることで“オールドイツ”チーム構想が持ち上がっていたことも、バトンとチームの間の緊張を高めたとの報道もある。

 フライは、バトンがブラウンGP離脱を決めた原因は金銭的な問題ではないと主張、ルイス・ハミルトンのチームであるマクラーレンに行くというバトンの決断は論理的でないと述べた。
「我々は誠実に対応し、単純にも彼も同じことをしてくれると願っていた」とフライはデイリー・ミラーに対してコメントしている。
「(バトンの行動は)勇敢ではあるが愚かでもある。どちらの行動であったのかは、来年になれば分かるだろう」
「我々としては、ジェンソンに対していいオファーをしたと信じている。彼がマクラーレンから支払われるよりはるかに高額のオファーだった。この決断には我々全員が当惑している。彼は間違ったアドバイスを受けて、マクラーレンのきらびやかな本社を見て考えを変えるよう仕向けられたのだろう」

 メルセデス・ベンツ・モータースポーツのバイスプレジデント、ノルベルト・ハウグは、ドイツのメディアに対し、「彼がいなくなり、我々は一からスタートすることができる。彼の今後の活躍を祈る」と述べている。