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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2012.09.27 00:00
更新日: 2018.02.16 11:38

ベントレー、コンチネンタルGT3でレース界復帰


 イギリスのベントレー・モータースは26日、ベントレー・コンチネンタルGTスピードをベースにした市販レーシングカー『コンチネンタルGT3』を発表し、9月29日にスタートするパリ・モーターショーで公開すると明らかにした。

 1919年創立のベントレーのモータースポーツの歴史は古く、1930年に撤退するまでル・マン24時間耐久レースで5度の優勝。ベントレーを駆ったドライバーたちは“ベントレー・ボーイズ”と呼ばれ伝説的な存在となった。また、2000年代に入り、フォルクスワーゲン・グループの傘下となった後ル・マンに復帰。LMPカーであるベントレー・スピード8で2003年に優勝を飾った。

 スピード8によるル・マン優勝以降、ベントレーはモータースポーツ界からは離れた存在となっていたが、26日にベントレーは主力クーペモデルであるコンチネンタルGTスピードをベースに、現在世界中でカスタマー向けレースカテゴリーとして人気を博しているGT3カテゴリー向けとなるベントレー・コンチネンタルGT3を発表。モータースポーツ界への復帰を宣言した。

 市販のコンチネンタルからさらにマッシブな印象となったコンチネンタルGT3は、FIA-GT3規定に準拠。世界各国で争われているGT3規定のレースに出場することができ、耐久シリーズにも対応するという。2012年は開発に充てられ、2013年からフルテストプログラムが実施される。

 ベントレーのチーフ・エグゼクティブ・チェアマンのヴォルフガング・シュライバーは「我々のカスタマーから寄せられていたメッセージは明白で、ベントレーはレーストラックに存在するべきというものだった。コンチネンタルGT3は、我々がコンチネンタルGTをリリースした時からの夢を現実とするものだ」と語る。

「新しいGTスピードは、レーシングカーを作り上げるための完璧なモデルだった。我々の仕事は近いうちに、大きなポテンシャルをみせることができるだろう」

 ヨーロッパをはじめ南米、アジアなど世界中で展開されているGT3カテゴリーのレースは、ベース車両のリーズナブルさと、多くの車種バラエティを誇り人気が高い。日本でもこのコンチネンタルGT3はスーパーGT300クラス、スーパー耐久GT3クラスに出走が可能。GT3カテゴリーは車両価格が3000万〜3500万円程度に制限されているため、日本のチームオーナーにとっても魅力的な選択肢のひとつとなりそうだ。

ベントレー・コンチネンタルGT3 プロモーションムービー