投稿日: 2015.10.26 00:00
更新日: 2018.02.17 11:13
更新日: 2018.02.17 11:13
ホンダ密着:ダブル入賞を逃した、燃料系トラブル
(尾張正博)
7年ぶりにF1復帰したホンダにとって、ハリケーンが接近する状況下で開催されたアメリカGPは、ある意味で最も苦労を強いられた。
まずフリー走行1回目がウエットコンディションとなり、2回目のフリー走行は中止。土曜のフリー走行3回目もウエットで、午後の予選は延期。日曜の午前中に行われた予選も雨で、Q3は中止。マクラーレン・ホンダの2台がサーキット・オブ・ジ・アメリカズを走ったのは、スタート前までに86周。同じように金曜は雨にたたられ、フェルナンド・アロンソがQ1で敗退した前戦ロシアGPでさえ、レースまでに2台で93周を走っていることを考えれば、いかに今回わずかな走行しかできなかったかわかる。
「雨という条件は他のチームも一緒ですが、ライバルたちのマシンは昨年からの発展形なので、車体に関するデータは昨年のものを参考にできる。しかしマクラーレンは今季の中盤からデザインを一新しているので、昨年と比較しにくいんです」とホンダの新井康久F1総責任者は説明する。
しかもアロンソは今季最後のトークンを使用してICEを改良した「マーク4」のパワーユニットを搭載、ジェンソン・バトンはハンガリーGPで投入した「マーク3」を選択。2台でセットアップが異なれば、パワーユニットの使用方法も変わってくるのだ。
1 2