投稿日: 2015.11.15 00:00
更新日: 2018.02.17 11:36
更新日: 2018.02.17 11:36
ホンダ密着:未経験トラブルが続き2度目の交換へ
(尾張正博)
ブラジルGPの土曜、ホンダの新井康久F1総責任者はフェルナンド・アロンソについて「午前中のフリー走行では時間がないなか、金曜日の走行データと比較しながらサスペンションのセッティングを変えるなどマシンのセットアップを的確に進め、調子が良かった」と語っていた。フリー走行3回目は、チームメイトのジェンソン・バトンよりコンマ6秒も速いベストタイムを刻み、14位と手ごたえをつかみつつ、予選に臨んだ。
予選開始から9分後、アロンソはソフトタイヤを履いて最初のタイムアタックに入った。バトンからコンマ3秒遅れでセクター1を通過したアロンソは、4コーナーから5コーナーを駆け抜けていった。そのアロンソのマシンに突如、異常が発生する。水温が急激に上昇していることをテレメトリーデータで確認したレースエンジニアのマーク・テンプルは、落ち着いた低い声ながら、厳しい内容のメッセージをアロンソに送った。
「すぐにマシンを止めろ」
指示を聞いたアロンソはアタックを中断、11コーナーを直進してランオフエリアにマシンを止めた。
「まだ原因は調査中です。水温が上がる要因はたくさん考えられ、きちんと調べてみないとわからない。これから手分けして可能な範囲で調査することになりますが、レースまでは時間がないので、おそらく新しいパワーユニットと交換することになると思います。もちろん、その場合はペナルティを受けることになるでしょう」(新井総責任者)
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