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F1ニュース

投稿日: 2009.05.22 00:00
更新日: 2018.02.15 13:18

モナコGP木曜ドライバーズコメント:ロズベルグ「大幅なセットアップ変更で劇的によくなった」


 2009年F1第6戦モナコGPの初日フリープラクティスが終了し、1回目のトップ、ルーベンス・バリチェロや2回目のトップ、ニコ・ロズベルグをはじめ、各ドライバーが、それぞれの1日について語った。

2009年F1第6戦モナコGP木曜日ドライバーズコメント

1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) フリー走行1=3位/2=2位
モナコに来ると特別な気分になるよ。他のどのサーキットとも比較することはできない。モナコにいると、自分がこの場所を心底愛していること、自分がどれほどこのスポーツを愛しているか、なぜレースを愛しているのか、そしてなぜF1を愛しているのかということを改めて思い起こさせてくれるんだ。今日のパフォーマンスから見ると、土曜日にQ3に残る可能性は十分あると思う。トップ5グリッドを得られることは楽観視しているし、うまくその位置を確保できればいいね。

2 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン) フリー走行1=4位/2=7位
今日はトラフィックがすごかったけど、モナコではそれが日常だ。今日の走りを見ると、これまでよりは競争力はありそうだ。チームは良い仕事をしてくれたし、午前中はすごくいい感じだった。最も重要なことは、着実に改善ができていること。セットアップでは良い前進ができたし、マシンとサーキットどちらにおいてもいい感触をつかめた。マシンはいい動きを見せているが、まだやるべき仕事は残っている。週末を通してミラクルを起こすことはできないだろうからね。

3 フェリペ・マッサ(フェラーリ) フリー走行1=2位/2=5位
バルセロナ以降、状態が改善されているかを語るのは難しいが、他のフロントランナーと並んでいる。これはいい兆候だね。今日はレースに向けた作業をしたのだが、1日の始まりからすべてがうまくいった。今日見た感じではマシンは速く、パフォーマンス面でも安定しているようだ。昔は、このコースに特に熱中してはいなかったが、最近は変わってきた。去年はポールを取ったし、今日も今まで一度も試したことのないマシンのセットアップ作業を行い、すぐにいい感触を得られた。ソフト側のタイヤは間違いなく速いが、だいたい10周ぐらいするとタレ始めてしまう。でも、今日から土曜日にかけて路面コンディションが変化することを覚えておかなければいけない。だから、今日の結果はあんまり参考にならないよ。

4 キミ・ライコネン(フェラーリ) フリー走行1=5位/2=8位
今日は自分たちのやるべきこと、ブリヂストンが持ち込んできた2種類のタイヤを評価して、最適なセットアップを探すという通常通りのプログラムを行なった。ハンドリングはまずまず良さそうだが、まだ改善できる箇所がいくか残っている。それでも今日の内容には満足している。ここでのドライブはいつでもチャレンジングだ。たとえ日曜日のレースが、オーバーテイクがほとんど不可能で、仮に遅いクルマに引っ掛かったらピットストップを待つこと以外何も対応策がないという退屈なものになったとしてもね。

5 ロバート・クビカ(BMWザウバー) フリー走行1=16位/2=20位
今日はものすごく失望した。コース上での戦闘力が完全に不足しているし、2回目のセッションでのエンジントラブルによって走行時間も限られてしまった。他に言うべきことは何もないよ。

6 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー) フリー走行1=17位/2=17位
午前中に2台ともブレーキに問題を抱えたが、2回目のセッションは僕にとってはOKだった。ロングランではトラフィックに引っ掛からなくてラッキーだったが、セッション最後にニュータイヤを装着して走行した時にはまったく逆で、何台かのマシンの後ろから抜け出せなくて、タイムをロスしてしまった。まあ、仮にそのことがなくても僕らのマシンにとってはこのコースは相性がいいとは言えないようだ。何とかしないといけないね。

7 フェルナンド・アロンソ(ルノー) フリー走行1=9位/2=11位
木曜日のモナコは、サーキットに慣れて、コクピット内での感触を快適なものにする必要があるので、チーム全体よりもドライバー自身にとっての方がより重要なんだ。今日は多くの周回を重ねられたのですごく役立ったし、マシンには満足している。僕らは十分コンペティティブだと思うが、予選がレースに向けてのカギになってくるだろう。今日の内容は、土曜日にマシンの戦闘力を最大限に引き出してくれることに役立つだろう。

8 ネルソン・ピケ(ルノー) フリー走行1=12位/2=10位
モナコの狭い道路での走行に慣れるまでは、いつも数周はかかるね。でも、午前中のセッション後には感覚を取り戻せた。マシンは良く走ったし、問題も何もなく多くの周回を走行できた。路面は午前中は汚れていたが、いつものモナコ同様に1日を通して改善していった。でも、それがタイヤの評価とセットアップの変更を難しくさせた。全体的には週末に向けていい状態にあるとは思う。

9 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ) フリー走行1=20位/2=14位
今日は、セットアップやクルマの良いバランスを探すなど、通常の作業を行った。今朝は、路面が当然汚れていたので、グリップがあまり得られなかった。フリー走行2回目は、タイヤ、特にタイヤのタレの問題が出たので、これから調べて、解決しなければならない。やらなければならない作業がたくさんあるが、ここモナコではデータを解析し、セットアップの改良に当てられる日が1日多い。明日、休むわけにはいかないだろう。

10 ティモ・グロック(トヨタ) フリー走行1=19位/2=18位
今日は良い日ではなかった。午前のフリー走行では、メカニカルと空力のセットアップを色々と行い、午後のフリー走行2回目は、タイヤの評価に時間をかけた。我々がどのあたりにいるかを、現時点で言うことは難しい。ラップタイムからすると、素晴らしい結果は出せなかったけれど、フリー走行後に判断をすることは常に難しい。今日の午後、少し苦しんだ駆動力を向上させ、タイヤを最大限に生かせるようにしなければならない。簡単ではないが、参考になる情報はたくさんあるから、予選までに良くなると思う

11 セバスチャン・ブルデー(トロロッソ) フリー走行1=14位/2=16位
ショートランではマシンの感触は良いが、ロングランではそれほどでもなかった。マシンの動きが変化し、ラップタイムを維持するのが難しくなったんだ。今日は自分たちのプログラムをこなせた。スピードがわずかに不足しているが、全体的には2セッションで出来うる最善を尽くせた。これから土曜日とレースに向けてデータを見直すよ。タイヤにはあまり関係ないが、僕らはまるでショートランとロングラン用のふたつのまったく異なったセットアップを要求されているような状態だ。もちろんモナコは、ドライブするのに特別な場所。今日はバリアから距離を置くことに少々手こずったけどね。

12 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ) フリー走行1=11位/2=15位
いいセッションだったし、試したいことはすべて試せたから、ポジティブと言えるね。まだちょっとスピードが不足しているが、路面はセッション終わりに向けて改善していったし、その時点でニュータイヤを装着したドライバーは明らかに速かった。マシンにはポテンシャルがあるから、もし土曜日に向けてすべての要素をひとつにできたら、すごく良くなるだろう。問題は何もなく、クラッシュもしなかったこともポジティブなこと。モナコでいい週末を過ごすためにはそういった要素がカギになるからね。タイヤに関しては2種類とも良く機能した。ここに持ち込んできたいくつかの新パーツが改良されていることもあるし、今後はマシンのセットアップを改善させる必要がある。

14 マーク・ウエーバー(レッドブル・レーシング) フリー走行1=10位/2=12位
いろいろとごたまぜになった1日だった。いい走りはできなかった、特に信頼性に関してはね。こんなことは今年初めだ。午前中のセッション中にマシンのリヤにバイブレーションが発生したのでマシンを早々と止めざるを得なかった。でも、メカニックが素晴らしい作業をしてくれて、午後にはマシンを修復できた。出来る限り多くの周回をこなせたのはチームにとって素晴らしいリカバリーだったと思う。2回目のセッション最後は黄旗が振られていたこともあり全開でのタイムは出せなかったが、ロングランは良かったし、土曜日に向けて多くのデータを収集できた。戦いはかなり接近していてコンペティティブなようだし、すごくエキサイティングなレースになるだろう。

15 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング) フリー走行1=13位/2=6位
午前中にエンジンが壊れて走行時間をロスしてしまった。ここでは良いリズムを得ることが必要なので、こういったトラブルは厳しいね、ドライバーにとってもマシンにとってもね。それにも関わらず、チームスタッフが素早くマシンを修復してくれた。いくかのパーツは直前に届いたこともあって修理は簡単ではなかったと思うけどね。でも、何周かは走行できたし、異なったタイヤコンパウンドを含んだ多くのデータも得られた。僕らはいい状態にあると思うが、もちろんいつも狙っているのはトップに立つことだよ!

16 ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ) フリー走行1=7位/2=1位
グリップが不足していたことで、マシンの感触はまったく快適ではなく、難しい週末のスタートとなった。そのため、セットアップを多く変更したら、状況が劇的に改善されたんだ。P2の最後には、これ以上ないほど満足だったし、トラフィックにより一度もクリーンラップを取れなかったことを考えると、さらに良い走りができたかもしれない。トラブルやダメージも経験しなかったことは、モナコではコンスタントな結果だと言える。このコースをドライブできるのは最高だよ!

17 中嶋一貴(ウイリアムズ) フリー走行1=6位/2=9位
今朝は良かったが、何かの理由で午後のセッションはマシンにちょっと手こずった。今夜、それが何なのかを調べるよ。何が起きたのかを判明でき、明日の3回目のプラクティスが予選に向けた良い準備として使えればうれしいね。

20 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア) フリー走行1=18位/2=13位
今日はいつものプラクティスデイだった。コースは午前中はとても滑りやすく、マシンをプッシュさせるまで時間がかかった。クルマの感触はOKだ。ダウンフォースをつけた状態でのバランスはまずまずだったが、一番の問題はリヤタイヤのグレイニング。ソフトとスーパーソフトの両タイヤとも状態は悪かったし、たった中距離の走行後でさえもグレイニングが発生しマシンのバランスに影響があった。予選に向けて問題を解決できる自信はあるけど、もっと走行日があれば助かるんだけどね。

21 ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア) フリー走行1=15位/2=19位
週末のスタートは悪くなかった。午前中のセッションはセットアップとバランスの確認に使い、路面にタイヤラバーが乗り出した午後にロングランを行った。エイドリアン同様タイヤのグレイニング、特にロングランでの最後の5周に発生する問題があり、マシンはストレートを走行中でも横に動いているようで安定感がなかったように感じた。今日はベストラップが得られたとは感じていないし、もっと良くなる要素はあるよ。

22 ジェンソン・バトン(ブラウンGP) フリー走行1=8位/2=4位
午後のプラクティス走行を終えて、僕らは正しい方向に進んでいる。しかし、午前中はかなりチャレンジングだった。低速コーナーではリヤがロックし、高速コーナーではアンダーステアが出てまったくいい感触ではなかった。しかし、午後に良いセットアップの変更をし、ソフト側のタイヤを履いた最後のランではかなり良くなった。良いバランスを得ることはここではすごく重要なので、そういう意味でも僕らは正しい方向に進んでいる。今後も改善し続けることができれば、いい週末になるだろう。

23 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP) フリー走行1=1位/2=3位
モナコでの週末をスタートさせる上で、いい初日になった。ストリートコースをドライブするのは好きなんだ。路面のグリップは不足しているが、でも土曜日の予選までには改善されているだろう。今日は異なった多くのことを評価することができ、どれもポジティブな結果になった。ちょっとオーバーステアにもなったが十分コントロールできるレベルだし、全体的にバランスにはすごく満足している。接近しているライバルたちとタフな戦いになるだろうが、週末に向け楽観視しているよ。ここでは良いグリッドを確保することがすごく重要なので、予選前にハードな仕事をする必要があるね。


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