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F1ニュース

投稿日: 2009.07.28 00:00
更新日: 2018.02.15 14:21

ライコネン「1コーナーの接触には気付かなかった」


 ハンガリーGPで2位に入ったキミ・ライコネンは、1コーナーでの接触が審議の対象になっており、スチュワードがペナルティを科していれば表彰台を失うところだったが、本人はそれに全く気付いていなかったという。

 ライコネンは7番グリッドから勢いよく飛び出し、ターン1の出口でレッドブルのマーク・ウエーバーとのポジション争いになり、その影響でウエーバーのチームメイト、セバスチャン・ベッテルと接触した。ベッテルはこの接触によってサスペンションにダメージを負い、リタイアせざるをえなくなった。
 ドイツGPでウエーバーがスタート直後にルーベンス・バリチェロと接触し、ドライブスルーペナルティを取られたため、ライコネンはレース後に25秒加算のペナルティを科される可能性もあると見られていたが、結局スチュワードはこの件に関して不問に付すことを決めた。
「誰かと当たったとしても全く気付かなかった」とライコネンはレース後の記者会見で語っている。
「マークと誰かの間にいたのは確かだが、状況がつかめていない。(調査されていると知ったのは)これが初めてだよ。でも接触のようなことがあったのはまったく感じなかったから、僕にはコメントできない」

 一方、レース中、ウエーバーがピット作業を終えてピットレーンに合流する際、後ろからきたライコネンとあやうく接触しそうになった場面があったが、これに関してもレッドブル・レーシングに対してペナルティは科されなかった。
「少し左寄りを走っていたので、彼らは僕が来ることを彼に伝えるだろうと当然思っていた」とライコネンはこの時のことを説明する。
「どの程度接近していたか分からないけれど、彼が見えたので、できる限り道を譲ったよ」

 ウエーバーは、ライコネンが来ているのを知らなかったのだと言う。
「ピットストップで少し混乱があった」とウエーバー。
「僕はクルーたちとフュエルリグのことを考えていた。すべてが安全にいくよう集中し、緊張が解け、僕はピットから送り出された。キミに譲らなければならないのは分かっており、彼が前に出た。(ニュー)タイヤでの最初の数コーナーはアイススケートをしているような感じだったよ。来年もタイヤウォーマーは必要だよね。なかったらとんでもないことになるよ」