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ラリー/WRCニュース

投稿日: 2010.05.23 00:00
更新日: 2018.02.15 20:11

ラリー北海道:レポートDAY1b/総合は新井、全日本は奴田原がリード


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 前日のセレモニアルスタートと特設ステージで行なわれたSS1「OBIHIRO」で幕が開けた「Rally Hokkaido」は、デイ1bとなった22日、本格的なラリーステージへとアタックすることとなった。

 APRCは10SSのうち7SSでトップタイムをマークした新井敏弘が、2位につけたガウラブ・ギルに1分20秒9の差をつけてトップで折り返した。
 またJRCも前日ベストタイムも含めて8連続ベストタイムという驚異的な走りをライバルたちに見せつけた奴田原文雄が、石田正史に2分10秒9という圧倒的な差をつけてサービスパークに帰還している。

 早朝、北愛国交流広場のサービスパークをあとにしたラリー車は、「SIPRKAKIM REVERSE」、「KUNNEYWA REVERSE」と25kmオーバーのステージをこなしながら北上し、RIKUBETSUへと移動する。これを2ループ走った後、三たび「SIPRKAKIM REVERSE」と「KUNNEYWA REVERSE」を走り「OBIHIRO」を2度走る構成だ。特にロングステージはどちらもアベレージが100km/hを超すハイスピードコース。ここの攻略もさることながら、同じステージを3度も走ることから荒れた路面をノントラブルでクリアすることも大きな課題と言えた。

 APRCはノミネートドライバーたちが早いゼッケンを与えられことから、スポット参戦の新井は12ゼッケンを背負ってスタート。特に1ループ目は浮き砂利に苦しめられたAPRCレギュラードライバーたちを尻目に、新井は連続ベストを刻んで悠々ひとり旅を決め込んだ。それに対してポイントがかかるノミネートドライバーたちには波乱の展開が待っていた。軽量なS2000で戦うアリスター・マクレーが先行したがチームMRFタイヤのギルが逆転すると徐々にそのリードを広げていく。

 2ループ目に入り砂利掻き役から解放された田口がプッシュをしたが、そのSS5で左リヤをバーストしてしまい、30秒以上をロス。さらにクリス・アトキンソンもこのSS後にエンジントラブルでリタイアしてしまうと、続くSS6でもマクレーのマシンが悲鳴を上げる。林道ステージをクリアしてサービスパークに戻ってきた時点ではジルが勝田に30秒近くのリードを奪っていた。

 しかし、OBIHIROステージのスタートの瞬間、ギルはリヤデフトラブルに見舞われてしまい、大きくタイムダウン。結局、2位ギル、3位田口、4位柳澤宏至の順位でそれぞれ5秒1、8秒4差となり、ノミネートドライバーの優勝争いは明日のデイ2へと持ち越されることとなった。

 JRCは前戦の不振を払拭するようにベストタイムを連発する奴田原。得意とするハイスピードステージではライバルたちに1キロあたり1秒のアヘッドを奪ってリードを積み上げていく。

 3ループ目のロングステージでは、突然の強い雨に見舞われたこともあり、奴田原はペースをコントロールする余裕をみせてデイ1をゴールした。ただし、ラリーは何が起こるか分からない競技だけに、明日の勝負の行方に注目したい。


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