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F1ニュース

投稿日: 2009.08.03 00:00
更新日: 2018.02.15 14:27

リチャーズ、コスワースのウワサを認める。BMWザウバー買収には興味なし


 プロドライブのボス、デイビッド・リチャーズが、2010年F1エントリーへの申請に対して承認を受けるためには、コスワースエンジンを使用しなければならないという条件をFIAから突きつけられたと認めた。

 先日、ステファン・グランプリというチームでエントリーを提出して落選したAMCOが、同様の主張を行い、FIAに対して訴訟を行っていることが明らかになっている。FIAは、コストを引き下げるために低コストのエンジンを提供するサプライヤーとしてコスワースを承認し、2010年F1への新規エントリーが認められた3チーム、US F1、カンポス、マノーはすべてコスワースエンジンを使用すると発表している。

 来季F1に参戦する有力チームとみなされていたプロドライブは、マクラーレンおよびメルセデスと契約を結び、メルセデスからエンジンの供給を受ける予定だったと見られている。リチャーズは、それが理由でプロドライブのエントリーは認められなかったのだろうと認めている。
「まさにそのように言われた」とリチャーズはmotorsport-magazin.comに対してコメントしている。
「F1世界選手権にエントリーしたければ、コスワースエンジンを使用しなければならなかった。しかし、私はマクラーレンと契約を結んでいたし、コスワースエンジンでは(メルセデスほど)コンペティティブにはならないだろうと思った。それでパートナーを変える用意をしなかったのだ。もし最初から、そのエンジンを使用しなければエントリーが許可されないというレギュレーションだったのであれば、私も状況を理解しただろう。しかしこのスポーツを司る者があのようなことを言うのは適切ではないと思う」

 一方リチャーズは、BMWがF1撤退を表明した後の同F1チームの動向に関心はあるとしながらも、自らが買収することはないとし、プロドライブが来季F1に参戦することはないだろうと認めている。
「私はF1の動きがどうなるのか見守っているところだが、死ぬまで動きを見守っていくつもりはない」とリチャーズ。
「私はアストンマーチンとのプランやWRCのプランを継続していき、F1の規則がどうなるのかを見続けていく」
「(BMWザウバーの)席が空くのかどうかも注目している。チームが誰かに売却されればどうなるのか分からないからね。しかし(BMWザウバーを買収することに)関心はない。私はイギリスに住んでおりここから離れる予定はないのだ」
「今のところ、我々が来季F1に出場することはほぼあり得ないと思っているが、2011年となると話は別だ。FIA会長選があり、来年には多くの変化があるだろう。物事が大きく変わるかもしれない。それを見守っていく」
「しかし、銀行口座に4,000万ポンドを持っていることをFIAに証明できたチームは我々だけだったと、私はほぼ確信している。だからこそ(もし来年のエントリーが認められていたら)参戦する準備はできていた。もしマクラーレンとのコンセプトがレギュレーションで認められれば、(2010年エントリー確認のデッドラインである)10月に準備を整えることは可能なのだ」