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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2010.05.22 00:00
更新日: 2018.02.15 20:11

“レースマニア”石浦宏明がニュル出場マシンに惚れた!(4)LFA/GRMNコンセプト/ラピード編


 スーパーGT、フォーミュラ・ニッポンで活躍するレーシングドライバー、石浦宏明。自他共に認める“レースマニア”、“レーシングカーマニア”という石浦だが、先日GAZOO Racingの応援のためにニュルブルクリンク24時間を訪問。気になるニュル出場マシンを評価してもらった。最終回は、本来コイツを応援するためにニュルへ行ったレクサスLFA、そしてGAZOO Racingが展示したGRMN スポーツハイブリッド・コンセプト、そしてアストンマーチン・ラピードだ。

第1回BMW M3/アウディR8編はこちらへ
第2回マンタイ・ポルシェ/インプレッサ編はこちらへ
第3回トーヨー・ポルシェ/370Z編はこちらへ

●その7 やっぱりレクサスでしょ〜! レクサスLFA編
 さて、長い(?)素敵マシンたち探訪を終えて帰り着いたのはこちら。今回石浦さんが熱い声援を送るべくニュルまで駆けつけた“ご本尊”レクサスLFAのピットです。レクサスドライバーの石浦さんですが、お世辞抜きで評価いただきましょ〜。どうですか石浦さん?

「LFAは、一番特徴があるのは後ろから見たところじゃないですかね? テールライト回りとかはオリジナリティがありますよね。今年のフロントまわりのエアロも“カッコいいな”と思って気に入っています」

 ほほう。フロントまわりというのはどのあたり?

「ちょっとエッジがあるじゃないですか、両脇の先端の所に。空気の流れが良さそうだなって感じで。ノーマルからさらにバージョンアップした“レーシングスペシャル”みたいな感じが分かりますよね」

 やはり空力にうるさいのはレーシングドライバーならではですね。

「あと、後ろの両側のアウトレットも、このクルマの特徴だと思います。いやぁ、乗ってみたいですね~! ラップタイムも安定しているし、乗りやすいんじゃないかなって思います」

 現地ではアンドレ・ロッテラーセンシュから俺ら3人しかいないからエクストラドライバーで乗れよ」と言われたそう(石浦センシュのブログ(『ISHIURA.BLOG(http://ameblo.jp/ishiura/)』より)ですが、真剣に乗りたそう具合が伝わってきます。GAZOO Racingさん、来年はぜひドライバーで連れて行ってあげてください……

●その8 早く市販して欲しい! GRMN スポーツハイブリッド・コンセプト編
 続いては、今回LFAでニュルに参戦していたGAZOO Racingが東京オートサロンで初公開したGRMN スポーツハイブリッド・コンセプトが展示されていたので、そちらも石浦さんに評価いただきましょ。これまでヨーロッパのクルマをたくさん見てきた中で、どうですか石浦さん?

「これはMR-Sをベースにして、四駆で、3.3リッターのハイブリッド=ハリアーのシステムを移植した、成瀬(弘。トヨタのマイスターで、今回のニュル挑戦の監督)さんが一番お勧めと言うか、気合いを入れて作ったクルマだそうです」

 ほう。さすが事情をよくご存知で。

「『こんなクルマが本当に発売されたら楽しいだろうな』って思います。トヨタでは、今までこういう冒険できるようなクルマがあんまりないじゃないですか。その中にあって、これは本当に発売されて欲しいなって思う1台です。MR-Sをベースにしているとは思えないくらい幅が広くなっていて、これで四駆でハイブリッドで、とんでもない加速をしてくれたら、楽しいですよね〜! 日本のポルシェになってもらいたいですね」

 石浦さん、いたくお気に入りのご様子です。最近購入したSC430(市販車デス)の次のマシンはこれですかね〜!?

●その9 コイツもけっこう悩ましい〜! アストンマーチン・ラピード編
 最後になりますが、レクサス陣営とピットを共用していたアストンマーチン・ラピードにも触れていただきましょう。最近発売されたばかりの4ドアスポーツクーペ。アストンマーチンの社長さんもドライブしました。どうですか石浦さん?

「このクルマ、出たばっかりですよね。それをもういきなりレースに持ってくるというところが…。しかも、4枚ドアノックアウト方式クルマをわざわざニュルで走らせるっていうところがカッコいいじゃないですか」

 心意気に惚れたカンジですね。クルマ選びにはとても大切なことですよね。

「しかも、よ~く見ると4枚ドアに見えないようないろんな工夫が見て取れる。最近流行りの4ドアクーペですよね。でもこのクルマ、すっごく長い。超ロングホイールベースですよね。しかも、これに社長が乗っている。もちろんトヨタの社長(豊田章男社長)もときどき出ていますけど、こういうクルマで社長がレースに出ちゃう会社っていうのもカッコいい。このクルマのアピールのために、やっぱりこのクルマで出ているんですかね。」

 レーシングカーとしてはいかがですか?

「若干エンジンルームに補強は入っていますけど、あれもノーマルなんじゃないですか? さすがアストンクオリティって感じです。足回りとかは、レース用にブレーキとか大きくなっているんじゃないかと思いますけど、エンジンはノーマルじゃないですか? まぁ、スタイルだけでいうと本当は2枚ドアの方がカッコいいと思うんですけど、4枚ドアをここまでカッコ良く作れるっていうのがすごいと思います。ポルシェ・パナメーラと市場で戦っているんじゃないかと思いますけど、どっちを買う? って言われたら、困りますよね~(笑)」

 すっかりニュルに集ったクルマたちに癒された石浦さん。今週末は日本に戻ってフォーミュラ・ニッポン第2戦に参戦中です。「このコーナー、いかがですか?」ともてぎで聞いてみたところ、「写真がすごく見られていて照れますね(笑)」とのことでした。

 オートスポーツweb読者の皆さまいかがでしたでしょうか? もてぎでは石浦“選手”に熱いご声援をお送り下さい!