ロッテラー「こんな形のポールは嬉しさを感じない」

　全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦オートポリスで予選トップ3を獲得したドライバーが、予選について語った。スピンした後の赤旗によりポールポジションとなったアンドレ・ロッテラー（PETRONAS TOM'S）は「長いことレースをしているけど、こんな形でポールポジションを獲るのは嬉しさを全然感じない」とコメントしている。

アンドレ・ロッテラー（PETRONAS TOM'S）：予選ポールポジション
「今日は全体的には良い日だったと思うよ。フリー走行から良かったし、予選Q1からQ2にかけても良かったから満足しているよ。バランスも良かったからQ3も期待していたんだけど、Q3の1周目のアタックラップはあまり良くなかったので、チームから『プッシュしろ』と言われたんだ。そうしたら結果的に残念なことになってしまった。
　本当はリスタートしたかったが、レギュレーションにより仕方がなかった。ドライバーみんなに対しフェアじゃないし、申し訳ないと思っているよ。スピンの状況については、全力でプッシュした時にリヤのグリップを失ってしまった状況で、あまり多くを話せる状況ではないね。
　長いことレースをしているけど、こんな形でポールポジションを獲るのは嬉しさを全然感じないね。カズヤも僕もすごくいいラップを刻んでいたので、予選を続けることができなくて本当に残念だと思うよ。明日はいつも通りだけど、優勝を目指して頑張るだけだよ。朝の調子も良かったから、狙っていきたいと思う。
（他から『ワザとやったのではないか？』という声も聞こえているが）
　僕は自分自身でやれるだけのことをやった結果がああいうことになったから、どうしようもないんだ。自分もリスタートしたかったからね。他のドライバーがどう考えているか分からないけど、ルールなんだから仕方ない。たしかに僕が逆の立場だったら間違いなく怒ると思うよ。」

大嶋和也（PETRONAS TOM'S）：予選2番手
「朝の走行ではクルマのバランスは良くなかったんですが、ニュータイヤを装着してからのバランスが良くなかったので、そこを変更して予選に臨みました。Q1はそこまで良くはなかったんですがまずまずでQ2に進出でき、Q2、Q3とバランスはかなり良くなりました。
　アンドレの後にアタックに出た時には、セクター3でグリップがかなり良くなるのでそのとおりに出たんですが、それが良い方向に出ていました。Q3ではそれがたまたま良い結果になってしまいましたね。ただ、クルマのバランスは本当に良いので、アタックしてちゃんとタイムを出したかったですね。ちょっとスッキリしないです。でも2番手なので、明日に向けて気合を入れていくだけかな、と思います」

平手晃平（Mobil1 IMPUL）：予選3番手
「今朝のフリー走行からしてみれば、かなりクルマのバランスは良くなったので、Q1でかなり手応えを感じていました。Q2に向けてまた少しバランスを整えて、少しずつ良い方向に向かっていましたね。Q2ではロイックが速かったのでそこまでは届かないかな……と思っていましたが、2番手は狙えると思いQ3に臨んだんですが、走れませんでした（苦笑）」

※現在暫定結果のまま協議が進められており、正式結果はまだ出ていない。