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F1ニュース

投稿日: 2012.05.13 00:00
更新日: 2018.02.16 09:01

名門ウイリアムズ復活。マルドナド初V、可夢偉5位


 2012年F1第5戦スペインGPは現地時間13日(日)にバルセロナ近郊のカタルニア・サーキットで66周の決勝レースが行われ、ウイリアムズのパストール・マルドナドがポール・トゥ・ウインでベネズエラ人のF1初優勝を達成、ウイリアムズチームも2004年ブラジルGP(ファン・パブロ・モントーヤ)以来の勝利を手にした。ザウバーの小林可夢偉は力強いレースで堂々の5位に入った。

 予選トップタイムのルイス・ハミルトンが燃料の問題でリザルトから除外されるという波乱の展開で迎えた欧州ラウンド開幕戦のスペインGP決勝。ポールポジションには2年目のベネズエラ人ドライバー、マルドナドがつき、フロントロウ2番グリッドにはスペインの英雄フェルナンド・アロンソが並んだ。ザウバーの可夢偉は9番手から、失意のハミルトンは最後尾からの追い上げに挑むことになった。

 レースは、スタンドの大歓声とともにスタートダッシュを決めたアロンソがホールショットを奪い、ウイリアムズを従えて序盤をリード。3、4番手にはキミ・ライコネンが先行するかたちでロータス勢が続く。その後も2番手のマルドナドが先行するアロンソに食い下がる形で2台がマッチレースを展開。3番手につけるライコネンは戦前の予想に反しレースペースが伸びず、徐々に遅れだしていった。

 トップ争いは2回目のピットストップで、先にアンダーカットを試みたウイリアムズに対し、数周の遅れで反応したフェラーリのポジションが逆転。先頭に立ったマルドナドは一時7秒ものリードをアロンソに対して築いた。しかし、終盤3回目のピットストップを前にタイヤの摩耗からウイリアムズのペースが落ち始め、アロンソが4秒前後まで迫り、優勝の行方は残るコース上のバトルに持ち込まれることになる。

 こうして残り20周からは2台によるテール・トゥ・ノーズありの激しい優勝争いが繰り広げられたが、マルドナドがDRSを駆使してオーバーテイクを試みるアロンソを見事に抑え続け最後までポジションを死守。そのままトップチェッカーを受けたマルドナドは70歳のバースデーを迎えたサー・フランク(ウイリアムズ代表)に8年ぶりとなる勝利をプレゼントした。一方、2位に敗れたアロンソだが、選手権争いでは首位に返り咲くことに成功。3位と4位にはライコネンとグロージャンのロータス勢が入った。

 ザウバーの可夢偉は、66周を通して力強いレースを披露。コース上でジェンソン・バトン、ニコ・ロズベルグを華麗にオーバーテイクし、自己ベストタイとなる5位でフィニッシュしている。

 可夢偉のチームメイト、セルジオ・ペレスのほか、序盤にブルーノ・セナと接触したミハエル・シューマッハーはリタイアに終わり、ドライブスルーペナルティを受けたセバスチャン・ベッテルも6位、最後尾スタートのハミルトンも8位でレースを終えている。

■F1スペインGP 決勝レース結果はこちら


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