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F1ニュース

投稿日: 2015.02.03 00:00
更新日: 2018.02.17 05:46

密着マクラーレン・ホンダ:原因不明の不可解な音


 2月2日(月)、ヘレステスト2日目はジェンソン・バトンがステアリングを握った。午前9時10分に最初のコースイン。さほど間を置かずに2周目のチェック走行。それだけを見れば、初日に出た様々なトラブルは昨夜のうちに対処を終え、順調に滑り出したように思える。エリック・ブーリエが初日の会見で「2日目は少なくとも60周はこなしたい」と語っていた目標も決して高望みではないように見えた。

 しかしMP4-30の発する音を聞けば、そんな楽観は吹き飛んでしまう。何と形容したらいいのか、野太いともちょっと違うし、バラついている感じでもない。いずれにしても「ボォーッ」という低周波の音を発しながら、ごくゆっくりとしか走れなかった。

 その後しばらくはジャッキアップされた状態で点検作業が続けられ、昼前に3度目のコースイン。計3周を走って、タイムも記録した。しかし1分54秒655と、この日もトップに立ったフェラーリのセバスチャン・ベッテルから実に30秒落ち。最後はピット入口で止まりかけ、メカニックたちが救出に駆け出す一幕もあった。何とか自力でピットには戻れたが、それ以降はライバルたちが周回をこなす一方で、マクラーレン・ホンダのマシンだけはガレージにとどまり続けた。

 午後4時。サーキットはにわか雨に見舞われ、路面はウエット状態に。これでテスト終了かと思われたが、バトンはレインタイヤで1周だけ走行した。全8台中7番手。最下位でなかったのは、レッドブルのダニール・クビアトがコースイン直後に1セットしかないフロントウイングを壊してしまい、フロントウイングなしで走り続けたからだ。