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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2010.09.17 00:00
更新日: 2018.02.15 22:17

東海大学、改良型TOP03でAsLMSズーハイ参戦を発表


 2001年からル・マンプロジェクトを立ち上げ、学生によるル・マン挑戦を続けている東海大学では、11月7日に決勝レースが行われるアジアン・ル・マン・シリーズズーハイ戦に、オリジナルマシンTOP03で参戦すると発表した。

 2008年に学生のプロジェクトとしては初めての挑戦となるル・マン24時間参戦を成し遂げ、09年にはアジアン・ル・マン岡山に参戦。今回のズーハイ戦で、3度目の実戦を戦うこととなった東海大学。東海大学総合科学研究所の林義正教授が率いるル・マンプロジェクトにとっては、二度目の海外でのレースだ。

 今回は林教授が監督を務め、辻村秀幸学生リーダー率いる22名の学生がチームを結成。辻村リーダーをはじめとする修士学生は実戦経験があるものの、4年生の学生は初の実戦だ。ドライバーには、昨年のアジアン・ル・マン岡山に続き、東海大の卒業生でもある密山祥吾、そして脇阪薫一がコンビを組む。

 新たにグリーン×ホワイトのカラーリングに彩られることとなったクラージュ製シャシーがベースのオリジナルマシン、TOP03はフロントカウル、サイドポンツーン、リヤカウルなど東海大学オリジナルの新パーツを採用。軽量化や空力の改善などを行ったほか、サスペンションのセッティング原稿、カウル内部の空気流の調整、さらにタイヤとのマッチング向上、ミッションの改良など多岐に渡るという。

 5月末から富士スピードウェイで、すでに4回のテストが行われており(1回は台風9号のため中止)、トラブル対策を実施。密山によれば、「シフトアップも岡山の時に比べてスムーズにできている。確実に進歩を果たしていると思いますね。ディーゼルプロトと戦うのは厳しいでしょうが、1000kmを確実に走りきりたい」と語る。

 また、今回から東海大学のル・マンプロジェクトには心強いパートナーとして、ハードディスク用や自動車用、冷却ファン用モーターなどで世界トップの企業である日本電産株式会社がメインスポンサーに就任。

「我々はものづくりをイチから続けてきた企業。しかし、昨今はものづくり離れが著しく、最近の学生は机上の理論は分かっていても、実践が分かっていない。今回のプロジェクトでは、素晴らしいモノづくりのプロジェクトを味わって欲しい」と日本電産の永守重信社長はサポートの理由を説明した。

 とは言え、スピードスケート活動もサポートする永守社長は、「やるからには一番になれ、とウチのスケート部に言ってる。オリンピックでも『次は必ず勝て』と言った。学生諸君たちも、やるからには勝つものを作って欲しい。少なくともその姿勢をみせてほしい。そうすれば1回切りではなく、次はもっと支援するかもしれない」と学生たちに厳しいハッパをかけた。

 日本電産カラーに彩られたTOP03は、この後9月20日に最終テストを実施。10月1日にはマシン、荷物を送り出し、レースに備えることになる。


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