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スーパーGTニュース

投稿日: 2011.06.19 00:00
更新日: 2018.02.16 03:05

武藤「今回のレースは自信につながった」


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2011 AUTOBACS SUPER GT Rd.3
SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA, Final Race 2011.6.19

AUTOBACS RACING TEAM AGURI Race Report
8 ARTA HSV-010
 決勝を想定したセットで挑んだ朝のフリー走行はトラブルも無くメニューを消化出来た。心配なのは午後の気温だ。スタートでソフトタイヤを選んだ我々は、このタイヤでなるべく距離を引っ張りたいので、気温が上がり過ぎない事を祈るだけだ。

 ここマレーシアのレースは日本で行われるレースよりスタート開始時間が遅く、夕方4時のスタートだ。スタートドライバーは武藤が担当。スタート直後の混乱をうまく切り抜け、4位までポジションアップ。他のチームのピットインもあり、ドライバー交代をする23周までに2位までポジションを上げた。しかし小林に変わるピットストップで、右フロントのホイールの取り付けに手こずってしまい、順位を10位まで落としてしまった。小林は慣れないコースで順位を争いなが ら、周回を重ねていった。34周目に1台抜いて9位に上がったが、さらに前の車とは差が開きすぎて、9位でチェッカーを受けた。

鈴木亜久里監督のコメント
「武藤は良く頑張った。序盤の混乱をうまく切り抜けたし、ペースも良かったからね。でもピットの致命的なミスで大きく順位を落としてしまった。残念だけど、同じようなミスが起こらないようにチームで対策するようにしないとね。マシンのポテンシャルは高かったから、今後が楽しみだね。」

伊与木エンジニアのコメント
「武藤は頑張ってくれた。スタート1周目をうまくこなして順位を上げてくれましたし、前車とのペースも変わらず、良いレース内容だったと思います。ピットでミスがあり、順位を落としてしまいましたが、これは深く反省しなければいけない部分です。同じミスを繰り返さないように次戦までに準備を進めます。このミスで4位から10位まで順位を落としてしまったが、後半は小林が1台抜いてきてくれて9位でチェッカーを受ける事が出来ました。マシン的には非常に良かった ので、ミスがなければ4位か5位になれたと思うので、残念です。」

武藤英紀のコメント
「スタートの混乱を上手く抜け出せたのは良かったです。他のマシンとペースも変わりませんでしたし、無理をせずタイヤをいたわりながら、次につなぐ事を考えていました。しかし、トップは同じタイヤでとても良いペースで走っていたので、もう少しタイヤを上手く使えるように頑張りたいです。でも今回のレースは自信につながりました。」

小林崇志のコメント
「マシンやタイヤは良い状態で走れたのですが、コンディションが変わったときやグリップが落ちた時の対応がまだ上手く出来ないのと、300クラスの処理がまだまだだと感じました。特に終盤マシンが軽くなってきた時にバランスが良くなってきたのにもっと早く気づくべきでした。色々と勉強になりました。」

AUTOBACS RACING TEAM AGURI Race Report
43 ARTA Garaiya

 昨日のスーパーラップ終了後に大幅なセット変更を行ったARTA Garaiya。決勝朝のフリー走行での順位は悪かったものの、マシンバランスは格段に良くなった。あとは、決勝のラップタイムを出来る限り高い次元で安定させえる事だ。

 むかえた決勝のスタートは高木にステアリングを委ねられた。高木は3周目までに順位をふたつ上げたものの、集団の中に入ってしまい、なかなかペースを上げられずにいた。このような状況だと、自分のペースで走れないばかりかタイヤも傷めてしまう可能性がある。このままでは順位の変動も望めないので、予定より少々早い20周目でピットインを行った。高木がタイヤを労って走行した事もあり、ルーティンのピットインではリアタイヤのみの交換で松浦がバトンを受け継いだ。松浦は2輪のみのタイヤ交換とは思えないハイペースで前車を追い、30周目には6位までポジションを上げた。さらに前車のオレンジボールもあり、 36周目には5位まで順位を上げる事に成功。前車のラップタイムを考えると、終盤までにさらに順位を上げられる可能性もあったが、チェッカーフラッグが振られ、5位でレースを終えた。

鈴木亜久里監督のコメント
「このレースは自分たちの力を精一杯出せた結果のポジションだと思う。レギュレーションによるマシンの性能差が大きすぎて、これ以上のポジションを獲得するのは非常に難しいね。でも今後も戦っていかなくてはならないので、チーム力や戦略で上位を狙えるように次のレースも頑張ります。今日のレースはドライバー、 エンジニア、メカニックがミス無く本当に良く頑張ってくれて非常に内容が良かったレースだったと思います。」

佐藤エンジニアのコメント
「予選のポジションやFIA勢の速さを考えるとベストの結果だったと思います。タイヤもマシンも戦闘力をもっと上げられるように考えて、前の方でレースが出来るようにしたいです。」

高木真一のコメント
「マシンのバランスは非常に良かったです。スタート直後、集団に飲まれてしまって、そこから抜け出すのがとても難しかったです。長いレースなのでミス無く安定して走ればルーティンのピットインで前に出られると考えていました。後半は孝亮が本当に良く頑張ってくれてトップ5に入れる事が出来ました。非常に内容の濃いレースで良かったです。」

松浦孝亮のコメント
「苦しいレースでした。JAF-GTはピットインでリスクをおかさないと前に出るのは難しいので、タイヤは2本だけ交換して出ていきました。他の4本交換のマ シンと戦うのは非常に苦しかったです。2本交換だけですと、バランスも悪くなりますし、元々アンダーステアが出ていた車なので、その症状が少し強くなって しまったのでコントロールに苦労しました。週末は各セッションのポジションが悪いながらも、ここまで上がる事が出来たのはやはりブリヂストンタイヤとチー ム力があったからだと思います。」

Official Web Site : ARTA Project Official Twitter : ARTA Official


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