更新日: 2018.02.23 14:08
琢磨が凱旋会見「喜びとともに安堵感もあった」
4月21日に行われたIZODインディカー・シリーズ第3戦ロングビーチで悲願の初優勝を獲得した佐藤琢磨が、ブラジル・サンパウロで開催される第4戦を前に一時帰国し、記者会見を行った。
琢磨は、21日のレースで4番グリッドからスタートして初優勝を飾り、日本でもテレビや新聞で伝えられるなど大きな注目を集めている。
初優勝した琢磨がファンへの感謝の気持ちを込めて開催する“凱旋トークショー”を前に、プレス向けに開かれたこの会見。登場した琢磨は「『長らくおまたせしました』という一言に尽きます」と、まずは笑顔で口を開くと、その後は質問に答える形で初優勝の喜びを語った。
「最終ラップまでは、もう1スティントあってもいいと思うくらいに乗れていましたが、最後はドキドキでした」
「最終ラップを示すホワイトフラッグを見ると急に緊張が高まって、縁石を大きくまたぐ部分は避けて走行しましたね」
「チェッカーを受ける寸前の、嬉しさを爆発させたいけれどそれを最後までおさえなくてはいけない、というむずむずした感覚をひさしぶりに味わいました」と、もどかしいながらも2001年のマカオGP優勝以来の懐かしい感覚でトップチェッカーを受けたという琢磨。チェッカー後の心境についてはこう話している。
「無線で喜びを爆発させつつ、安堵感もありました。また、これまで支えてくれたファンやスポンサーの皆さんに対する感謝の気持ちが湧き上がってきましたね」
悲願の初優勝を遂げた琢磨の次なる目標は、「この1勝だけでなく連戦連勝を重ねること」。また、「今回は完全支配に近いレース運びで優勝しただけに、この次のレースでどう戦うかが重要」とも語っていた。