レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2012.09.21 00:00
更新日: 2018.02.16 11:28

琢磨FN初参戦記#1「まだコースが分かった程度」


 9月22日〜23日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催されるフォーミュラ・ニッポン第6戦に参戦する佐藤琢磨。TEAM無限から、初めてFニッポンを戦うことになる琢磨が、金曜日に設けられた30分間の走行を終え、Fニッポン、そしてSUGOの印象を語った。

 IZODインディカー・シリーズ最終戦フォンタナを終えて1週間にも満たない金曜日、琢磨はSUGOで無限カラーに彩られたゼッケン15番のFN09・ホンダに乗り込んだ。あいにくこの日は雨交じりのコンディションとなり、琢磨は慎重に初走行のSUGOを走ることになった。

「今日は難しいコンディションでしたね。最初、ほかのクルマがみんなレインで出ていったので、僕もレインに履き替えたんですけど、コースを覚えたり慣熟走行しているうちに路面も乾いてきて、スリックに履き替えました。レインで5~6周、スリックで2周の計測だったと思います」と琢磨は走りはじめの状況を語る。

「まだようやくコースがわかった程度で、マシンの細かいセットアップをするまではいきませんでしたね。噂のとおりSUGOのコースはアップダウンもあるし、最終コーナーではGフォースもかかって、とてもチャレンジングなコースですね。コースが狭いこともあるし、フォーミュラ・ニッポンみたいな速いマシンだと攻略するのも難しいと思います」と琢磨はレースデビュー以来初挑戦となる、スポーツランドSUGOの印象を語る。

 琢磨にとっては、今年春に鈴鹿サーキットでドライブして以来のフォーミュラ・ニッポンFN09。その後インディカーでのダラーラで1年を戦い、どんな違いがあったのだろうか? 琢磨は「フォーミュラ・ニッポンのマシンは、インディカーに比べると急激にダウンフォースが発生するような感じで、高速コーナーはグッとグリップしていくのですが、低速コーナーはむしろインディカーの方がダウンフォースがあるのかもしれません。またブレーキも、インディカーはカーボンでフォーミュラ・ニッポンとは違うので、最初は『おっとっとっ』て焦りましたよ(笑)」と言う。

「明日の予選がどうなるか、決勝がどうなるか、まだまったく見えないですが、頑張りたいと思います」と週末に向けて意気込みを語ってくれた琢磨。フォーミュラ・ニッポンのファンにとっても、インディカーのファンにとっても気になる挑戦がスタートする。