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スーパーGTニュース

投稿日: 2010.03.11 00:00
更新日: 2018.02.15 18:37

白血病のクートの愛息のためにモータースポーツ界が協力へ


 昨年の11月、スーパーGT500クラスやWTCC世界ツーリングカー選手権で活躍するアンドレ・クートの愛息、アフォンソ君が白血病であると診断された。アフォンソ君は骨髄移植しか治療に向けた方法は残されておらず、モータースポーツ界全体が協力して骨髄ドナーへの協力を呼びかける動きが進んでいる。

 6歳になるクートの愛息アフォンソ君は昨年11月に白血病であると診断され、現在ポルトガルのがんセンターで化学療法を受けているという。白血病にはさまざまな種類の治療法があるが、アフォンソ君の場合は骨髄移植しか治療の方法が残されておらず、またクートの家族にも骨髄適合者がおらず、現在アフォンソ君は骨髄ドナーを待っている状態だという。

 2月のスーパーGT鈴鹿テストでクートは、脇阪寿一をはじめとしたLGDA(レクサスGTドライバーズ・アソシエイション)のメンバーにそのことを告白。脇阪をはじめLGDAのドライバーがブログで「まずできること」としてドナー登録を呼びかけ、LEXUS TEAM KRAFTなどレクサス系チームも協力。クラフトのチームマネージャーがドナー登録をすませるなど、少しずつその輪が広がり、松田次生やブノワ・トレルイエら他メーカー系のドライバーもブログで協力を呼びかけている。

 LGDAの脇阪寿一はオートスポーツwebに対し、「ナーバスな問題なので、いろいろと考えながらやっています。開幕前のイベントなどはドライバー全員参加になっているんですが、選手会の方からクートが少しでも家族といる時間をとれるように交渉したり、できるところからやっている」と語る。

「今回、僕らが協力したところで、本当に難しい病気だし力にはなれないかもしれない。でも、そういう気持ちは大切だし、僕たちはマシンに乗ればライバルだけど、大切な仲間ですからね」

 今後LGDAをはじめ、所属チームのLEXUS TEAM SARDなどが中心になって、スーパーGT界でもさらに協力の輪が広がっていく模様だ。また、この動きはクートが毎年マカオでスポット参戦するWTCC界にも広がり、アンディ・プリオールやアウグスト・ファルファスらのBMWドライバー、ガブリエル・タルキーニ、ティアゴ・モンテイロ、トム・コロネルらのセアトドライバーがマシンにステッカーを貼ったり、ホームページ上で告知するなどドナー登録告知への協力を申し出ている。

 アフォンソ君に関する情報はhttp://www.saveafonso.com/にて見ることが出来る。


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