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投稿日: 2024.05.05 12:23
更新日: 2024.05.05 12:40

予選で新直線番長の気配も決勝では変化か。新型シビックが富士で見せたアドバンテージと課題【第2戦あと読み】

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P会員 | 予選で新直線番長の気配も決勝では変化か。新型シビックが富士で見せたアドバンテージと課題【第2戦あと読み】

「ウインターテストの段階では、とくにストレートはニッサンのZに対して『負けているな』という感触を受けていたのですが、今日(予選日)に限って見ると『あれ? 我々の方が速いのかな』と思いました。我々の開発は同じように続けて来ていますけど、他社が少し違う方向に舵を切っているのかな……ということは感じました。スピードでホンダが上の方に並ぶということは、今まで有り得なかったので(苦笑)」(ホンダ・レーシング佐伯昌浩ラージ・プロジェクト・リーダー(LPL))

 快晴のゴールデンウイーク後半戦に開催された2024年のスーパーGT第2戦。恒例の富士スピードウェイを舞台とした一戦は、全長1475mという世界有数の長さを誇るホームストレートの最高速で、今季投入の新型ホンダ・シビック・タイプR-GTがライバルに対しどんな勝負を繰り広げるかに注目が集まった。

 迎えた走行初日から快走を披露した新型モデルは、午前の専有走行から17号車Astemo CIVIC TYPE R-GTがトップタイムを記録。各車ともに決勝スタートも見据えたニュータイヤを装着する予選Q1は、その17号車Astemoの1分26秒709という最速タイムに続き、8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTが1分26秒825、16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTが1分26秒944と、わずかコンマ2秒程度の差異のなかQ1トップ3独占の速さを示した。

「高速コーナー区間でもシビックが全般的に遅い……ということもなかったです。『今日に限って』言うと、クルマはうまいバランスのところに仕上がってると思いました」と続けたのは、このシビック・タイプR-GTの車体開発をまとめるホンダ・レーシング(HRC)の徃西友宏氏だ。

「敢えて低ドラッグで仕上げよう……という偏ったコンセプトではなく、結果的にシビックの素材でレースを戦うために必要なダウンフォースをしっかりと出した状態が、今年のホモロゲーションを取得した仕様になっています。最初のプレーンな状態ですと、もっとドラッグが少ないのですが、ダウンフォースを出すためにある程度はドラッグも増やしながらの開発だったので、最終到達地点がこういった力関係になっているのは意外……という感じです。富士での他社さんのパッケージは、もっとストレートスピードが速いのではないかなと思っていました」

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