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F1ニュース

投稿日: 2011.05.28 00:00
更新日: 2018.02.16 02:38

2度の赤旗を制し、アロンソがFP3もトップ。ニコは消沈


 F1第6戦モナコGPは土曜日朝に3回目のフリー走行が行われ、フェラーリのフェルナンド・アロンソがトップタイムをマークした。ザウバーの小林可夢偉は14番手だった。

 前日の休息日から一夜明けたモナコは、この日も快晴のコンディション。午前11時のセッションスタート時は気温は22度、路面温度は37度を記録した。

 セッションは、開始早々からメルセデスのミハエル・シューマッハーがひとり周回を重ね、計測5周目までに1分19秒台までタイムを縮めるが、それに続こうとアタックに入ったチームメイトのニコ・ロズベルグがトンネル出口で挙動を乱し、アウト側のガードレールに激しく接触してクラッシュ。これによりセッションは赤旗中断となり、マシンに大きなダメージを負ったロズベルグは、ケガこそなかったものの早くもマシンを降りることになる。

 10分以上の中断の後、セッションは残り38分でようやく再開。ここから各マシンが慌ただしくコースインするなか、上位勢でいち早くタイム計測に加わったフェラーリのアロンソがタイムを1分18秒台に入れ、シューマッハーを上回る。その後、マクラーレンのジェンソン・バトンが1分17秒台のトップタイムをマークしたものの、初日に最速タイムを記録している好調アロンソは1分15秒924までタイムを縮めた。

 残り25分過ぎ、ここでシューマッハーがスーパーソフトタイヤを投入して2番手タイムをマークするなか、やや遅れてソフトタイヤによるアタックを迎えていたセバスチャン・ベッテルがアロンソのタイムを更新。そのベッテルにマクラーレンのルイス・ハミルトンも続き、さらにマーク・ウエーバーも3番手タイムを記録する。

 終盤残り15分となったところで、暫定トップのベッテルはタイヤをスーパーソフトに変えるために一度ピットへ引き上げる。一方、そのベッテルと入れ替わるかたちでスーパーソフトによるアタックを開始したアロンソは1周目の計測をトラフィックで失ったものの、次のアタックでタイムを1分14秒台に入れる。バトンも同じスーパーソフトですぐに2番手タイムを記録すると、この上位2台は最後のアタックのためにもう一度ピットへ戻った。

 走行時間が残りわずかとなった終盤は多くのマシンがコースインする。しかし、残り6分というところで今度は1コーナーでHRTのビタントニオ・リウッツィがウォールにクラッシュし、セッション2度目の赤旗が出される。これでタイム計測はほぼ終わりを迎え、残り2分から再開されたコース上では、ワンアタックを行ったドライバーもいたものの、上位のポジションは変わらず、多くはその後のスタート練習に向かった。

 1度目の赤旗原因を作ったロズベルグはその後コースに戻ることはなく、最後にクラッシュしたリウッツィもマシンリヤエンドの損傷が激しく、午後に行われる予選への出走が難しくなった。
 107パーセントルールの壁もあるリウッツィはトップと5.6秒差の1分20秒115というタイムを記録。また、ザウバーの可夢偉は僚友のセルジオ・ペレスからコンマ6秒遅れの14番手に終わっている。

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