更新日: 2018.02.17 10:59
2016年WRCカレンダーに関する議論が再燃
世界ラリー選手権(WRC)の2016年カレンダーについて、ラリー・モンテカルロとツール・ド・コルスの契約が期限までにまとまらない可能性が出てきたと英AUTOSPORT.comが報じている。
WRCプロモーターは先月、中国を含む全14戦の2016年カレンダーをFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)に提出。参戦メーカーからは大会数増加に反対の声が出ていたものの、WMSCはこれを承認した。
ラリー・モンテカルロとツール・ド・コルスは、11月30日までに大会主催者とFIA及びWRCプロモーターが契約を結ぶことを条件に、カレンダーに含まれている。
契約締結における最大の障壁は、テレビ放送権の譲渡に関するものだとみられているほか、両イベントとも過去にWRCから離脱した経験があり、関係者には期限までの契約締結に懐疑的な見方が広まっている。
ある情報筋は「間違いなく期限の11月30日までもつれるだろう」と語っている。
「モンテカルロとツール・ド・コルスは自身の立場を明確にしている。そのためプロモーター側は難しい交渉を強いられている」
「すでに12の大会とは契約を結んでいるため、プロモーターはそれに縛られているんだ。ふたつのイベントだけ優遇することはできないからね」
「この問題はWRCプロモーターとFIAの悩みの種になっている。もし、WRCプロモーターがモンテカルロとツール・ド・コルスを除外すると判断しても、FIAが支持しなければ、状況はより興味深いものになるだろうね」
FIA代表のジャン・トッドは、モンテカルロとコルシカの問題はシリーズプロモーターが解決するべき問題であるとして、静観する姿勢を示している。
「プロモーターがカレンダーに含まれている主催者たちと話をしなければならない」
「現段階で何もする気はない。すべてが順調に進むと期待しているからね」
「彼らが合意に至らなければ、我々の出番になる。しかし、まだその段階には至っていないんだ」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています