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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2012.10.22 00:00
更新日: 2018.02.16 12:11

ALMSプチ・ル・マン:レベリオンが優勝を飾る


 アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)/ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)の今季最終戦“プチ・ル・マン”は20日、ロードアトランタで決勝レースが行われ、アンドレア・ベリッチ/ニール・ジャニ/ニコラス・プロスト組ローラB12/60・トヨタが優勝を飾った。

 ALMS、そしてヨーロッパでのシリーズ開催がシーズン途中から断念されたELMSの今季最終戦となったプチ・ル・マン。今季はWECの一戦からは外れたものの、多くのファンが訪れシリーズ最終戦として盛り上がりをみせた。

 迎えた決勝では、予選ポールポジションを獲得したWECのトッププライベーター、レベリオン・レーシングのローラ・トヨタがレースを引っ張る形になるものの、今季ALMSをリードしてきたマッスルミルク・ピケット・レーシングのHPD ARX-03a・ホンダがピタリと追走。レベリオンにとっては、WECで苦しめられてきたHPD ARX-03aと再びバトルを展開する。

 しかし、HPDをドライブしていたルーカス・ルーアは周回遅れのポルシェと接触を喫し大きく遅れることに。一方、2台の後方でレースを戦っていたALMSのもう1台の主役、ダイソン・レーシングのローラB12/60・マツダは電気系トラブル、燃料系トラブルを抱え後退。レベリオンが独走でプチ・ル・マンを制することになった。なお、ALMSのタイトルはマッスルミルクが獲得している。

 ELMSから多くの主力チームが参戦したLMP2クラスでは、スコット・タッカー/クリストフ・ブシュー/ルイス・ディアス組レベル5モータースポーツの95号車HPD ARX-03bが優勝。総合でも2位に食い込み、ALMSのP2クラスタイトルを決めた。

 インディカー・ドライバーのダリオ・フランキッティが弟のマリーノ・フランキッティと組んだレベル5の055号車HPD ARX-03bは、95号車から1周遅れのP2クラス2位に入り、総合でも3位表彰台を獲得。ELMSのトップチーム、ティリエ・バイ・TDSレーシングのオレカ・ニッサンがP2クラスの3位に入った。

 ル・マン24時間で賞典外の“ガレージ#56”から参戦、ALMSの招待でこのプチ・ル・マンに登場したニッサン-デルタウイングは、テスト走行時のクラッシュから修復され、ルーカス・オルドネス/グンナー・ジャネットのドライブで堅実に走りきり、総合5位を獲得。多くのLMP2カーを上回る成績を残した。

 混戦のLM-GTクラスは、エクストリーム・スピードのフェラーリ458が優勝。コルベット・レーシングのシボレー・コルベットC6-ZR1が2位、レイホール・レターマン・ラニガンのBMW M3 GT勢は3〜4位に入った。