ART TASTE、富士の事故状況を発表。ティムは帰国

　スーパーGT300クラスに参戦するチーム・アートテイストは、5月4日に開催されたスーパーGT第2戦富士の決勝レース中に起きたアクシデントについて、現在の調査状況を明らかにした。

　ART TASTE PORSCHEは、スーパーGT第2戦富士でGT300クラス2番手を走っていた59周目のストレートで突如姿勢を乱し、ハイスピードでピットロード出口側のガードレールにクラッシュした。

　マシンは運転席側からガードレールにヒット。ドアが吹き飛ばされるほどの衝撃となり、ドライブしていたティム・ベルグマイスターはドクターヘリで神奈川県内の病院に搬送された。

　チームはこのクラッシュについて、関係各位の協力のもと調査を続けているが、現在までに分かっている原因として、クラッシュ1周前から左リヤタイヤの内圧低下が始まり、クラッシュ時にはその内圧が通常の半分ほどまで下がっていたことが確認できており、スローパンクチャーからのバーストによって制御不能状態に陥ったものとみているという。ただ、スローパンクチャーの原因については特定できていないとのこと。

　病院に搬送されていたベルグマイスターは、医師団の懸命な処置と本人の驚異的な回復力もあり、1週間程で一般病棟に移れるまでに回復。5月27日、ドイツ人医師の付添いのもと無事に帰国したとのことだ。今後は復帰に向け、ドイツで療養に専念するという。

　すでに発表された第3戦セパンのエントリーリストに名前が記載されていないとおり、チームではセパン戦を欠場。それ以降については、改めて報告するという。