更新日: 2018.02.23 16:33
GP2バルセロナ決勝1:松下「ペースを抑えすぎた」
5月9日、GP2第2ラウンド、バルセロナのレース1が行われた。ストフェル・バンドーンが圧倒的な強さを見せつけ、ポール・トゥ・ウイン。しかしスタートからフィニッシュまで、ひとり旅で走り切ったわけではない。
ソフトタイヤでスタートを切った首位バンドーンやその後ろに続いたDAMS勢やカンポス勢など上位陣は、6周目から続々とタイヤ交換を行い、ハードタイヤでスタートしていた後続のトラフィックの真っ只中に飛び込むことになった。
これで首位に立ったのはハードタイヤでスタートしたミッチ・エバンス。さらにアレクサンダー・ロッシが続く。彼らはレースの最後にソフトタイヤを使うため、終盤までハードタイヤをマネージメントしながら周回を重ねていく。
一方、ピットストップ後のバンドーンは20番手からトラフィックをかきわけながらポジションを上げていく。これに続くのが、DAMSのピエール・ガスリーとアレックス・リン。残り10周となった26周目にロッシ、27周目にエバンスがピットインし、バンドーンがトップに返り咲いた。
しかし、DAMS勢の前後でコースに復帰したロッシとエバンスはフレッシュなソフトタイヤの速さを活かし、ラップによっては2秒も速いタイムで猛追。DAMS勢を抜き去り、首位バンドーンにも刻々と迫っていたが、残り数周の時点でバンドーンも再びペースを上げ、首位を守ったままトップでチェッカーを受けた。
バンドーンはトラフィックを処理し、後方からのプレッシャーに晒されながらも最後までタイヤのグリップを温存してレース全体をコントロールして見せたのだ。彼の速さと強さが凝縮されたようなレースだった。これで3戦2勝、2位1回。タイトル争いでも他を大きくリードした。
2位エバンス、3位ロッシまでが表彰台。ソフトタイヤでスタートして10周目まで引っ張ったリオ・ハリアントが最後にハードタイヤで猛追して4位に入った。ラファエル・マルチェッロが最後にソフトタイヤで6位まで追い上げ、タイヤがタレたガスリーは7位まで後退した。