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F1ニュース

投稿日: 2014.06.19 00:00
更新日: 2018.02.23 15:31

GP2:F速目線のオーストリア直前プレビュー


 モナコから約1カ月のインターバルを経て、GP2第4ラウンドが今週末オーストリアで行われる。舞台は初開催となるレッドブル・リンク。現コースは2011年オープンだが、1970〜1987年はエステルライヒリンクとして、1997〜2003年はA1リンクとしてF1オーストリアGPを開催していた。佐藤公哉はF3で走行経験があり、欧州育ちのドライバーにとって知らない場所ではないが、GP2マシンで走るのは全員にとって初めて。今季初めてGP2マシンを駆り、短時間で初コースを攻略するのに苦心している伊沢拓也にとっては好機となるかもしれない。

レッドブル・リンクの傾向と対策

 2本の長いストレートとタイトコーナーのテクニカルセクションを持つ、全長4.326kmのコンパクトなコース。予選ではトラフィックをどうすり抜けるのかもポイントになりそうだ。エンジン全開率は高く、ブレーキにも負担が大きい。
 今回ピレリが用意するタイヤは、プライム:ミディアム、オプション:ソフト。当地でGP2マシンがテストしたデータは存在しないため、シミュレーションにより最適と考えられるスペックを選んだという。タイヤにはハードブレーキングに耐える縦方向の剛性が問われるとともに、5〜6コーナーでは同時に横方向へも大きな力が加わる。
 サーキットは山間部にあるため天候も大きなファクターで、今季初のウエットレースとなる可能性もある。もし金曜日に行われるフリー走行と予選で雨に見舞われれば、各チーム走行プログラムの変更を余儀なくされるだろう。未知の要素が多いだけに初日から見どころは多い。