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スーパーGTニュース

投稿日: 2010.10.24 00:00
更新日: 2018.02.15 23:07

GTA坂東代表「環境への取り組みはKERS以外も対応したい」


 スーパーGT第8戦ツインリンクもてぎの会場で行われたGTアソシエイションの定例記者会見で、坂東正明GTA代表は、将来のGT500クラスへのKERS搭載について触れ、「共通部分としての形になるにはちょっと時間がかかると思う。我々としても環境問題というものをKERSに限るのではなく、いろいろなものを車両に投入していきたい」と他の手段も柔軟に検討したい考えを示した。

 6日〜7日に今回同様ツインリンクもてぎで行われたスーパーGT第4回タイヤメーカー合同テストでは、ホンダFR研究車がKERSシステムを搭載して走行。大いに話題となったが、坂東代表はこの車両について、2012年に向けたKERSのテスト車両で、ホンダとともに先行開発を行っていることを明らかにした。

 その上で、このKERSについては、8月に語っていたとおり共通パーツとして3メーカーともに使用したいという考えを述べたが、「環境問題の中で各社ともこの部分はナーバスになっていて、なおかつ開発費用をかけてやっている部分でもある。共通部分の形になるにはちょっと時間がかかるかもしれない」と述べた。

 環境に対する取り組みとしては、今回もキッズウォーク時にJHFCプロジェクトに参加しているトヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業と協力し、燃料電池車を走行させるなど、エコについての取り組みを進めているGTアソシエイションだが、ハイブリッドや電気自動車など、メーカーによりまだ方法がさまざまなものがあるのが現状。

「我々も環境問題というものをKERSに限るのではなく、いろいろなものを車両に投入していきたい」と坂東代表が語るとおり、KERS以外にさまざまな可能性を模索していく方向になるのかもしれない。

 なお、もてぎタイヤメーカー合同テストに参加したホンダFR研究車は、11月に再度走行する機会があるとのことだが、そのテストは非公開になるだろう、と坂東代表は語っている。