IRL第15戦シカゴランド：0.0077秒差でブリスコーが勝利。IRL史上4番目の僅差での決着

　IRL第15戦はシカゴランドでナイトレースとして開催され、ペンスキーのライアン・ブリスコーが優勝。2位はスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）。ブリスコーとディクソンのゴールでの差は0.0077秒という僅差での争いとなったが、IRL史上では4番目ということで、さらなる僅差での決着が過去に3つもあることになる。3位には前戦インフィニオンでキャリアベストとなる4位を記録したマリオ・モラエス（KVレーシングテクノロジー）がつけた。

　ゴールした瞬間、ブリスコーは自分が優勝したのかはっきりとわからず、チーム代表のロジャー・ペンスキーからの無線で初めて結果を知った。「ここまで1.5マイルオーバルではクルマの調子が良かった。今夜、我々はいくつかミスがあったけど、勝つことができた」とブリスコー。
　途中、ピットストップでポジションを12番手にまで落としながら追い上げ、終盤の9周ではディクソンと4回ポジションを入れ替える激戦を制した。

「まずまずのレースができたと思う。チームはミスのないピットストップをしたが、ライバルに対してスピードがなかったということだろう。このあとのレースでペンスキーに追いついていかないといけない」と2位のディクソン。
　2台の差は0.0077秒。これはIRL史上4番となる記録で、3番目は0.0051秒、史上第2位は0.0033秒、そして史上最小差のレースは0.0024秒差となっていて、今回のレース同様、第2位と第1位の記録はシカゴランドでマークされたものとなっている。

　3位に入ったモラエスは前戦に続いて自己ベスト記録を更新。「すごいことだよ。メカニックは完璧なピット作業をしてくれたし、チーム全体がシーズンを通してハードワークをしてきてくれたから3位という結果は本当にうれしい」と8位スタートからの逆転に喜ぶ。
　武藤英紀（AGR）は予選13位からスタートしたが、レース後半、マシントラブルからのクラッシュでリタイアとなっている。

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IRL第15戦シカゴランド　レース結果
1. Ryan Briscoe\tPenske\t200 laps 1hr 42m 34.3051s
2. Scott Dixon\tGanassi\t+00.0077s
3. Mario Moraes\tKVRT\t+00.0699s
4. Dario Franchitti\tGanassi\t+00.0997s
5. Graham Rahal\tNHLR\t+00.1295s
6. Ed Carpenter\tVision\t+00.1668s
7. Oriol Servia\tNHLR\t+00.2612s
8. Tomas Scheckter\tDreyer & Reinbold\t+00.2683s
9. Raphael Matos\tLuczo Dragon\t+00.3356s
10. Justin Wilson\tDale Coyne\t+00.4344s
11. Marco Andretti\tAGR\t+00.5224s
12. Danica Patrick\tAGR\t+00.5840s
13. Tony Kanaan\tAGR\t+00.8269s
14. Sarah Fisher\tFisher\t+00.5125s
15. Ryan Hunter-Reay\tFoyt\t+00.6588s
16. Mike Conway\tDreyer & Reinbold\t+00.9794s
17. EJ Viso\tHVM\t+02.6469s
18. Robert Doornbos\tHVM\t+05.0451s
19. Jaques Lazier\t3G\t+03.3090s

Rtd Helio Castroneves\tPenske\t184 laps completed\tcontact
Rtd Milka Duno\tDreyer & Reinbold\t155 laps completed\tmechanical
Rtd Dan Wheldon\tPanther\t95 laps completed\tmechanical
Rtd Hideki Mutoh\tAGR\t90 laps completed\tcontact

Fastest lap:
Tomas Scheckter\tDreyer & Reinbold\t0m 25.0567s\tlap 193