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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2014.06.19 00:00
更新日: 2018.02.17 00:50

KCMG、ル・マンの早すぎるリタイアに「本当に残念」


KCMG、ル・マンでの勝利の夢絶たれる

インペラトーリ、7番手スタートから第1スティントで1位に浮上も
ドライブシャフトのトラブルで午後9時30分、無念のリタイア

KCモータースポーツ(KCMG)は、第82回ル・マン24時間レースでの勝利を目指して果敢に戦ったものの、中国系チームのオレカ 03R-ニッサンマシンはドライブシャフトのトラブルによるアクシデントに見舞われ、残念ながら修理不能となり、早すぎる終わりを迎えることとなった。

アレキサンドレ・インペラトーリは、レース開始から6時間半が経過したところで、カーティング・コーナーの出口で激しいクラッシュに見舞われ、ケガこそなかったもののピットに戻ることが出来ず、FIA世界耐久選手権で唯一ダブルポイントのつくレースでのポイント獲得はならなかった。

耐久レース最高峰のこのレースは、気まぐれな天候に見舞われたスタートとなったが、期待溢れる好調な走りを見せていたKCMGの戦いは、惜しくも事故により終わりを迎えることとなった。

ポールポジションからわずか1秒の差で予選をクリアしたインペラトーリは、土曜日午後の決勝スタート直後の第1スティント、その僅か45分間で7位から1位へ驚異の躍進を見せた。このスイス人エースは、2回目のピットインでリチャード・ブラッドレーにステアリングを引き渡した時には、後続を20秒以上も引き離す快挙を見せていた。

だが、イギリス人ドライバーがハンドルを握ってすぐ、全長8.4マイルのサルテ・サーキットは激しい通り雨に見舞われてしまい、やっとの事で1周をクリアもスリックタイヤではなす術がなく、ミュルサンヌストレートに2カ所設けられたシケインのうち、最初のシケインでハイドロプレーニングに見舞われてしまい、タイヤバリヤへ激突してしまう。しかし、幸運なことにダメージは軽く、なんとかピットに戻って修復作業を終えるとセーフティカー先導が続く中、3番手でコースに復帰を果たす。

2度目のピットインではリアウィングのチェックを行ったこともあり、その後リチャードは順位を11位へと下げるが、その後彼とマット・ホーソンがロストタイムのリカバーに努めることに。こうしたふたりの努力の甲斐あって、リタイアを余儀無くされた事故が起こった時、インペラトーリはクラス7位にまで挽回していたのだが……。