【動画】2023年WRC第12戦セントラル・ヨーロピアン・ラリー ダイジェスト
10月26日から29日にかけて、ドイツ南東部のパッサウを中心に、WRC世界ラリー選手権“史上初”の3カ国開催イベント『セントラル・ヨーロピアン・ラリー』が行われ、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)が初代ウイナーとなった。2023年シーズンのドライバーズチャンピオン決定の地ともなった同ラウンドのダイジェスト動画が、シリーズのオフィシャルYouTubeチャンネルをはじめ、Mスポーツ、ヒョンデ、トヨタの各公式チャンネルにて公開されている。
それぞれが隣接するドイツ、チェコ、オーストリアを跨いで競技が行われた史上初のターマック(舗装路)イベントは、26日(木)にチェコで開幕。同日と翌27日のステージがチェコ国内で実施され、後半の2日間はオーストリアとドイツにスペシャルステージが設定された。
雨絡みのラリーとなった今大会は、トヨタのカッレ・ロバンペラとエルフィン・エバンス(ともにトヨタGRヤリス・ラリー1)の一騎打ちとなったタイトル争いが焦点に。その両名に関係するドラマは28日(土)のデイ3に待っていた。
ロバンペラが首位、エバンスが3番手で迎えた3日目午前最後のSS11。ここでエバンスがクラッシュを喫し、わずかに可能性を残していた逆転でのタイトル獲得、の可能性が事実上消滅する。ロバンペラが完走すれば2年連続2度目の戴冠が決まる状況となったためだ。
このアクシデントの直後から23歳の現王者はリスクを負わない走りに切り替え、最終的にヌービルに次ぐ総合2位でフィニッシュ。最終戦ラリージャパンを待たずにドライバー選手権2連覇を決めてみせた。
各YouTubeチャンネルで公開中の『セントラル・ヨーロピアン・ラリー』のダイジェスト動画では、初めてのステージがウエットコンディションでの戦いとなりより緊張感が増したラリー前半の戦いや、黄葉が美しい秋の森の中をラリーカーが走り抜けていくシーンなどを映像で振り返ることができる。