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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2017.06.22 17:09
更新日: 2017.06.22 17:10

ERC:第4戦キプロスは堅実に徹したアル-アティヤが前戦の雪辱を晴らす今季初V

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ラリー/WRC | ERC:第4戦キプロスは堅実に徹したアル-アティヤが前戦の雪辱を晴らす今季初V

 ERCヨーロッパ・ラリー選手権の第4戦は風光明媚な地中海を望む島国キプロスが舞台。6月16~18日に行われたこのラフグラベル戦を、中東の英雄と呼ばれるオールラウンド・ラリードライバー、ナッサー・アル-アティヤ(フォード・フィエスタR5)が制し、前戦のリベンジを果たすERC今季初勝利を挙げた。

 厳しいグラベル・イベントとして名を馳せるキプロスのステージは、初日から波乱が続出。シリーズのフロントランナーたちが続々とステージの罠にはまるなか、前戦をトラブルで落としていたアル-アティヤは、デイ1の全8SSを堅実に走破。

 キプロス北部に設定され、国連バッファゾーンに位置する4.15kmの最終SS8『CNPアスファルティカ・スーパースペシャル』でも、彼のオートテック・モータースポーツ・フォード・フィエスタR5はトップタイムをマークし、計5つのSSでベストを刻み初日首位に立った。

 2度の王座獲得経験を持つPWRCプロダクションカー世界ラリー選手権クラスや、中東ラリー選手権などで同イベントを4度制し、キプロス勝利数であのセバスチャン・ローブに並んでいたアル-アティヤは、その記録更新にも王手をかけた。

「実は14.41kmのSS7で、スタートから4km地点のところでパンクに見舞われた。でも、ペースを抑えてそれをマネジメントすれば、このステージに勝てると(コドライバーの)マシュー(・ボーメル)に言ったんだ」と、初日ニコシアのサービスパーク帰還後に振り返ったアル-アティヤ。

パンクしたまま走行することを選択したナッサー・アル-アティヤも、ゴム片がサイドシル部を叩き、九死に一生の状態で帰還
パンクしたまま走行することを選択したナッサー・アル-アティヤも、ゴム片がサイドシル部を叩き、九死に一生の状態で帰還

「今日のライバルたちの状況を見ても分かる通り、これは本当に難しくて厳しいラリーだから、最後までリスクを排除して堅実に戦う必要があるんだ」

 そのアル-アティヤの言葉どおり、SS1でトップタイムをマークしたのは前戦同様ロシアのスピードスター、アレクセイ・グリアシン(シュコダ・ファビアR5)。

 そのアクロポリスでは、トップタイム記録直後の爆発炎上でチャンスを失ったこのティーンエイジャーは、このキプロスではキャンセルとなったSS2に続くSS3でディッチに捕まりハードなコースオフ。マシンは数回転したのちコース上にランディングしたものの、このアクシデントでラリーリーダーの座を明け渡すこととなってしまう。

デイ1からラフグラベルの餌食となるマシンが続出。カストロール・フォード・チーム・ターキーのムラット・ボスタンキもステージ上でのタイヤ交換を強いられる
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パンク修理で遅れた前走車に追いつき、視界ゼロ走行を強いられたブルーノ・マガラエスも、その後リズムを掴めずコースオフ
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