WRC世界ラリー選手権第6戦ポルトガルは5月21日、競技最終日デイ4のSS16~20が行われ、ティエリ・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が第2戦スウェーデン以来の2018年シーズン2勝目を挙げた。トヨタ最上位のエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)は総合4番手でラリーを完走したが、10秒加算ペナルティにより総合5位となっている。
■Mスポーツ・フォード
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/リタイア
「僕らにとってベストな週末ではなかった。パッケージも勝てるスピードもあるのに、このような結果になってしまった。あきらかに、金曜日に僕らがおかしたミスそのものは大きくなかったけれど、結果として大きな影響を及ぼしてしまった。しかし、それもモータースポーツの一部だから、認めるしかない」
「予想通り、パワーステージは困難だった。できるかぎり頑張ってみたけれど、トップ5に入るスピードまでは届かなかった。僕は限界に達しているのに、その後ろからスタートするマシン毎に速くなっていくから、僕らにはどうすることもできなかった」
「このようなことは(いつだって)起こり得るから、ただページをめくって次のレースを心待ちにするしかない。2週間後のラリー・(イタリア・)サルディニアでは、必ずまた強力になって戻ってくるよ」
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/総合2位
「この結果には満足している! 少しホッとしたというのが正直なところだね。僕らがベストなシーズンスタートを切れなかったことは誰もが知っている」
「モンテではパンクを除けばいいスタートだったけれど、いろんなことが重なって、雪だるま式に散々なシーズンとなってしまった。チームにとっても、僕らにとっても、ここに来て多くのポイントを獲得する必要があることは分っていた」
「だから、2位のポジションを獲得できてよかったよ。パーフェクトではなかったし、いくつかのエリアではまだ改善できるところがある。すべてのステージを通して、僕のドライビングに100%満足はしているわけではないけれど、プレッシャーは確実に和らいだ。だから、サルディニアにはポジティブな気持ちで向かえるよ」
●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/総合3位
「ポルトガルで初めて表彰台に上がれて最高だ! “初めて”はいつでも特別だし、僕のキャリアにとっても大きな一歩になると思う」
「週末を通して自分のドライビングにはとても満足しているよ。金曜の午前は、WRカーのドライビングに慣れなければならなかったから、(マシンの)限界を見つけるのに多少苦労していたんだ。だけど、その後はプッシュできたし、いくつかのSSではかなりいいタイムを出せた」
「今週末、ずっと僕を信じてサポートしてくれたチームに感謝したい。チャンピオンシップにとっていいポイントで、彼らにお返しができて本当にうれしいよ!」