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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2018.10.18 10:52
更新日: 2019.05.25 23:10

ERC:最終戦ラリー・リエパヤ、ロシアの新鋭2連勝で2019年のWRカー挑戦権を獲得

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ラリー/WRC | ERC:最終戦ラリー・リエパヤ、ロシアの新鋭2連勝で2019年のWRカー挑戦権を獲得

 ERCヨーロッパ・ラリー選手権の最終戦となる第8戦ラリー・リエパヤが、東欧ラトビアを舞台に10月13~14日に開催され、前戦ポーランドでも勝利を飾った21歳の新鋭ニコライ・グリアシン(シュコダ・ファビアR5)が、5連続を含む8ステージでベストタイムを記録し2連勝。これでERCジュニアU28タイトルも獲得し、そのプライズとして2019年のWRC世界ラリー選手権欧州ラウンドでの旧型WRカーによる参戦権を獲得した。

 第7戦のラリー・ポーランドですでに今季のドライバーズチャンピオンを獲得している“ロシアン・ロケット”ことアレクセイ・ルカヤナク(フォード・フィエスタR5)は最終戦のエントリーを見合わせたものの、その同郷の先輩に続けとばかりに奮起したのがこのロシアの新鋭グリアシンだった。

 今季はERCジュニアU28部門でのエントリーで、イギリス人のクリス・イングラム(シュコダ・ファビアR5)やシュコダ・オート・ドイチェランドの支援を受けるファビアン・クルム(シュコダ・ファビアR5)らとタイトルを争ってきたグリアシンは、レグ1から高速グラベルステージとの相性を見せつけ、いきなり5連続トップタイムの快走でライバルを圧倒。

 最終のSS6では左リヤタイヤのパンクに見舞われるも、24.14kmのステージで残る半分の距離をねじ伏せるように走破したスポーツ・レーシング・テクノロジーのファビアR5は、タイヤが完全にホイールリムから脱落しながらも、わずか0.6秒のロスタイムで乗り切り、2番手のイングラムに対し大量19秒のマージンを持って初日を終えることとなった。

 明けたレグ2でもグリアシンの勢いは衰えず、SS7-8-9と3連続ベストを叩き出してスパート。ライバルの戦意を早々に失わせる走りでタイムギャップの拡大に成功すると、残る3SSは慎重なドライビングに切り替えフィニッシュランプへ。最終的に2位のイングラムに対し43.3秒差の大差で連勝を挙げ、ERCジュニアU28タイトルを確定させた。

同郷の先輩を破って、今季2勝目を飾ったポーランドに続き、高速グラベルで圧巻のスピードを見せたニコライ・グリアシン
今季はWRC2にも参戦したイギリス人のクリス・イングラムも安定したドライブで2位を獲得
熾烈な3位表彰台争いを展開したファビアン・クルムは最終SSで劇的な決着に


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