「同じ高速グラベルのポーランドに続いて総合優勝を決められていい気分だし、本当に満足している」と、21歳になったばかりのグリアシン。

「僕たちの目標は決してプッシュすることではなく、確実に完走を果たすことだった。だから今夜は安心して眠ることができそうだ。僕はあまり感情を表に出すタイプではないけれど、本当に幸せな気分だよ」

「今季はシーズンを通じて多くのことを改善できたし、各イベントに優れた準備と素晴らしい戦略で臨むことができた。今は(シリーズ主催の)ユーロスポーツ・イベントからのギフトを受け取れる2019年が楽しみで仕方がないよ」

 一方、2位表彰台に上がったイングラムも、今季のジュニアU28選手権ランキング2位を確定。最後の表彰台は週末を通じて激しいポジション争いを展開したクルムに対し、フレデリック・アーリン(シュコダ・ファビアR5)が最終SSを前に0.1秒あった差をベストタイムで逆転し、8.1秒先行で今季初表彰台獲得となっている。

 これで全12SSのトップタイムをU28登録選手がマークするというERC史上初の記録も誕生し、ポーランドに続き4位となったクルムも、同ジュニアU28のランキング3位を決めている。

 これでU28新王者となったグリアシンは、来季2019年のWRCヨーロッパ・ラウンドのいずれかの1戦に向け、2016年スペックの旧型WRカーでのエントリーと資金提供を受ける権利を獲得。2017年に初代U28チャンピオンを決めたマリアン・グリーベルは、このプライズを活用して2018年のADACラリー・ドイチェランドでシトロエンDS3 WRCをドライブしている。

 しかし、このWRカー・プライズに代わるものとしてR5カーでのERCイベント2戦分の参戦費用負担というオプションも用意されており、その際のチームや車両選択にも制限はなしとあって、グリアシンはこちらの選択肢にも興味を示している。

「ユーロスポーツからの贈り物としては、WRカーはもちろんERC2戦分のエントリー費用負担の方策にも興味がある。いずれにせよ、じっくり考えてから決断したいと思っているよ」

レグ2でも午前の3SSで早々に勝負を決めたグリアシン。トップ8全車がファビアR5となった
2019年はWRカー挑戦権か、ERCの2戦エントリー費用か、グリアシンにはいずれかのプライズが贈られる
ERCレディストロフィーは、シトロエンDS3 R3Tからプジョー208R2にスイッチして挑んだエマ・ファルコンが王座を獲得している

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