更新日: 2020.09.23 20:22
WorldRX第5・6戦:世界王者経験者が勝利をシェア。電動戦は『シトロエンC3 ERX』が初優勝
前戦に続き週末ダブルヘッダー・ラウンドとなったWorldRX世界ラリークロス選手権の第5戦、第6戦が9月19~20日にラトビア・リガのビチェルニエク国際スポーツベースを舞台に開催され、土曜は2017年、18年王者ヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロGTI RXスーパーカー/クリストファーソン・モータースポーツ)が、日曜は2016年の王者マティアス・エクストローム(アウディS1 RXクワトロ/KYBチームJC)が勝利し、世界王者経験者が勝利をシェアしている。
併催イベントとして開催された電動車両による選手権『Projekt E(プロジェクトE)』では、フランス出身のシリル・レイモンドが『シトロエンC3 ERX』に初優勝をもたらした。
2020年のシーズン開幕が大幅に遅れたWorldRXも、変則的シーズンを強いられ週末ダブルヘッダーでの開催が続くなか、ラトビアの初戦を制したのは地力に勝る実力派ドライバーたちとなった。
合計4回の予選ヒートで速さを見せTQ(top qualifier)となったのは、前戦ラウンド4勝者のニクラス・グロンホルム(ヒュンダイi20 RXスーパーカー/GRXタネコ)だったが、セミファイナル1を制したのは2016年シリーズチャンピオンのエクストローム。同じく予選ヒートでは総合2位にとどまったクリストファーソンもセミファイナル2で勝利し、最終ヒートはこのふたりの直接対決構図となった。
ここで先手を取ったクリストファーソンは、6周のファイナルを通じて1度も先頭を明け渡すことなくトップチェッカーを受ける。シリーズ復帰を決めた2020年シーズンで早くも3勝目を飾り、2位にはジョーカーラップ戦略で追いすがったエクストローム、3位には弟ケビンとニクラスを仕留めた2019年王者ティミー・ハンセン(プジョー208WRXスーパーカー/Team Hansen)が入り、表彰台全員が直近4シーズンのタイトル獲得経験者という壮観なリザルトとなった。
「Q2とQ3では苦労してマシンのベストな走りを引き出すことができなかったから、この勝利はとても良い気分だ。セミファイナルに向けたセットアップと同時に、フレッシュなタイヤセットを温存しておいたことが有利に働いた」と振り返った、勝者クリストファーソン。