■記者が占う移籍先
理性的に決めるなら? シトロエンを選ぶだろう。感情的に決めるなら? Mスポーツに行くかもしれない。
しかし、少し考えて欲しい。シトロエンCEOが充分な資金を用意できなかったとしても、オジエがシトロエンと契約する可能性もあるのではないか。答えはノーだ。
確かに、フォルクスワーゲンをサポートしてきたレッドブルは、個人スポンサーとしてオジエをサポートすると表明しているし、フォルクスワーゲンも来季分の契約金は支払うだろう。つまり、オジエは当面、給料には困らないのだ。
しかし、彼は自らの価値を知っている。そんな彼が自分の価値を下回る金額で契約を結ぶだろうか。
レッドブルがシトロエンのスポンサーに復帰する可能性はないだろうか。レッドブルの国際モータースポーツ部門代表のトマス・ユーバーアルは、フォルクスワーゲンに投入している予算を、他所へ回す計画は“今のところ”ないとしている。
また、シトロエンの『アブダビ』からタイトルスポンサーの座を奪うことは難しい。こういった状況ではシトロエンC3 WRCにレッドブルのステッカーが小さく貼られている光景を目にすることはないだろう。
では、レッドブル・Mスポーツ・ワールドラリーチーム誕生の可能性は? ありうる話だ。ウィルソンはかつてエナジードリンク会社とともに働いていたこともある。(15年前、ライマンド・バウムシュラッガーがフォード・フォーカスをドライブしていた時代だ)。それに、今のところ2017年仕様のフォード・フィエスタRS WRCには一切スポンサー名がない真っ白な状態だ。
そうだ。理性的にも感情的にも考えた。私個人としての考えではオジエはMスポーツへ行く。もしかしたら、週明けにもオジエはフィエスタをテストドライブしているかもしれない。
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています