更新日: 2021.07.27 13:55
【動画】DTMやフォーミュラEの技術が活用されたアウディの新型プロト『RS Q e-tron』
7月23日、アウディは来年1月に中東のサウジアラビアで開催されるダカールラリー2021に投入する新型ラリーレイド・プロトタイプカー『アウディRS Q e-tron』を発表。同マシンのプロトタイプによるテストを開始したことをアナウンスした。また同日、この新型ダカールカーのパワートレインを解説する動画をYouTubeチャンネル(Audi Club North America)で公開している。
アウディは昨年12月、2020/2021年シーズン限りでABBフォーミュラE世界選手権でのワークス活動を終了し、新たに電動ドライブトレインを搭載するプロトタイプカーで2022年のダカールラリーに挑戦することを表明した。
ドライバーラインアップは、元DTMドイツ・ツーリングカー選手権王者でWordlRX世界ラリークロス選手権チャンピオンでもあるマティアス・エクストロームのほか、WRC世界ラリー選手権2冠、ダカールでも3度の総合優勝経験を持つカルロス・サインツ、さらに2021年のラリーで通算14度目のダカール制覇を成し遂げたステファン・ペテランセルという超強力布陣が敷かれている。
そんな彼らがドライブするマシン『アウディRS Q e-tron』が今月23日に発表された。シリーズハイブリッド方式のパワートレインが採用されたマシンには、現行シーズンを戦うフォーミュラEカーのために開発された最新のモータージェネレーターユニット『アウディMGU05』が3基搭載される。この内のふたつが前後アクスルに接続され、ラリーカーの駆動と回生を担う。
一方、残る1基のMGUは発電用としてDTM由来の2.0リットル直列4気筒直噴ターボ(TFSI)エンジンとともに“エナジーコンバーター”を形成。ここで生み出された電気は重さ約370kg、容量約50kWhのHVバッテリーに蓄えられる。
公開中の動画ではこの電動ドライブトレインが紹介され、それぞれが果たす役割や車体のどこに配置されているかなどを確認することができる。また、新型車両の組み立て作業もチェック可能だ。