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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.10.05 16:27
更新日: 2021.10.05 17:17

新コンビで臨んだ地元戦、勝田貴元はパワーステージで2ポイント獲得「さらに学びを深めたい」/WRC

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ラリー/WRC | 新コンビで臨んだ地元戦、勝田貴元はパワーステージで2ポイント獲得「さらに学びを深めたい」/WRC

 10月1~3日にかけて、フィンランドのユバスキュラを中心にWRC世界ラリー選手権第10戦フィンランドが開催された。TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加し、『トヨタ・ヤリスWRC』でシリーズに参戦している勝田貴元は“第2の地元戦”である『ラリー・フィンランド』に挑み総合37位でフィニッシュした。

 開幕から6戦連続入賞を果たし、ケニアの“サファリ・ラリー”では総合2位表彰台を獲得したものの、その後は不運が続き第9戦ギリシャでは、コドライバーのキートン・ウイリアムズが家族の事情により急きょ出場できなくなったことから出場を断念していた勝田。

 そんな彼にとって今戦は“ホームイベント”と呼べるもの。なぜなら現在、勝田の生活拠点がユバスキュラにあるためだ。それだけに、このラリーに対して特別な思いを抱き、キャリアベストのラリーとするために準備を進めてきた。
 
 その一環として負傷中のダニエル・バリットの代役を務めたウイリアムズに代わる新しいコドライバーを招聘。アイルランド出身で、直前までオリバー・ソルベルグ(ヒュンダイ・モータースポーツ育成ドライバー)のコドライバーを務めていたアーロン・ジョンストンを迎えている。

 新コンビで挑む今季のラリー・フィンランドは例年とは異なる秋開催となり、気温や路面コンディションが従来の大会と比べて大きく変化。また、路面がやや湿り気を帯びているため、グリップが全体的に低下し非常に滑りやすいセクションも多く、WRカーで初めてこの大会に臨む勝田にとっては、その点も新たなチャレンジとなった。

「ラリーのスタートは、ステージ優勝という形で非常にうまくいきました。短いステージでしたが、それでも最速タイムを出せたのは良かったです」とのコメントにあるように、勝田はラリーのオープニングステージとなったユバスキュラ市街地でのSS1でベストタイムをマーク。幸先の良いスタートを切った。

 しかし、続く森林ステージのSS2で高速スピンを喫してしまう。幸いマシンにダメージはなかったものの、このスピンで大きくタイムを失った勝田はその後も思うようにペースを上げることができなかった。このことについて彼は、「最初の森林ステージでかなり危ない瞬間があり、その後自信とフィーリングを取り戻すのに苦労しました」と語っている。

 総合8番手で迎えた土曜日、この日最初のSS7を王者セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)に次ぐ8番手タイムで終えた勝田だったが、2本目のSS8でコースを外れクルマをコース脇の岩にヒットさせてしまう。このアクシデントでヤリスWRCの右リヤサスペンションが破壊されたため、勝田/ジョンストン組はデイリタイアを余儀なくされた。

新コドライバーのアーロン・ジョンストン(左)と勝田貴元
新コドライバーのアーロン・ジョンストン(左)と勝田貴元

■「全体的には残念な週末でしたが、これがモータースポーツ」


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