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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.11.01 18:33
更新日: 2021.11.02 21:02

GRヤリス駆る勝田範彦が4連勝。2017年以来、9度目のチャンピオン獲得/全日本ラリー最終戦

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ラリー/WRC | GRヤリス駆る勝田範彦が4連勝。2017年以来、9度目のチャンピオン獲得/全日本ラリー最終戦

 10月30~31日、全日本ラリー選手権第4戦『久万高原ラリー』が2021年シーズンの実質最終戦として行われ、TOYOTA GAZOO Racingの勝田範彦/木村裕介組(トヨタGRヤリスGR4ラリー)が優勝。勝田は今季4勝目を4連勝でマークし、自身通算9回目となるシリーズチャンピオンを決めた。

 愛媛県上浮穴郡久万高原町を中心に行われる久万高原ラリーは、本来であれば今年5月に開催される予定だったが、新型コロナウイルスの影響を受けて開催が延期され、10月下旬に実施されることになった。

 この実質シーズン最終戦のターマック(舗装路)ラリーをランキング首位で迎えた勝田は、初日レグ1のSS1でベストタイムを刻むと、その後のSS2本を2番手タイムで終え総合首位の座をキープする。

 しかし、勝田は続くSS4でトップから12秒の遅れを取りステージ4番手タイム。総合でも2番手に後退した。シリーズ8冠王者に代わって総合首位に立ったのは、SS2から3ステージ連続ベストを記録した福永修/齊田美早子組(シュコダ・ファビアR5)だ。

 8秒差で迎えたSS5は勝田が巻き返しをみせこの日2度目のステージベストをマーク。福永とのギャップを一気に1.8秒に縮めてみせる。初日最後のSS6では両者一歩も引かずステージベストをシェアする結果となり、福永が1.8秒のリードを持ってレグ2を迎えることになった。

 ラリー最終日は前日夜からの降雨によりウエットコンディションでの戦いとなり、この路面状況の変化がGRヤリスを駆る勝田を助けることになった。王者はレグ2オープニングのSS7で2番手に13.1秒差、3番手福永に30.3秒の大差をつける快走で総合トップを奪うと、最終ステージとなったSS8でも最速タイムを刻み、総合2位に31.6秒差をつける圧勝で4連勝を達成。同時に2017年以来、9度目の全日本選手権タイトルを獲得した。

 4本のSSでベストタイムをマークした福永が総合2位、総合3位にはスバルWRX STIを駆る鎌田卓麻/松本優一組が入った。鎌田は5戦連続での3位表彰台獲得。4位は奴田原文雄/東駿吾組(トヨタGRヤリス)、前年王者の新井大輝/小坂典嵩組(スバルWRX STI)が5位という結果に。6位新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)、7位は柳澤宏至/保井隆宏組(シュコダ・ファビアR5)となっている。

 JN-2は“新王者”ヘイキ・コバライネン/北川紗衣組(トヨタ 86R3)がクラス優勝を飾り、JN-3クラスでは鈴木尚/山岸典将組(トヨタ86)が今戦のウイナーに。JN-4は鮫島大湖/船木佐知子組(スズキ・スイフト)、JN-5では小川剛/梶山剛組(ホンダ・フィット)、JN-6は山本雄紀/井上草汰組(トヨタ・ヤリス)が各クラスを制した。各クラスのシリーズチャンピオンは以下のとおりだ。

JN-1:勝田範彦/木村裕介
JN-2:ヘイキ・コバライネン/北川紗衣
JN-3:大竹直生/藤田めぐみ
JN-4:西川真太郎/本橋貴司
JN-5:天野智之/井上裕紀子
JN-6:吉原將大/佐野元秀

鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)
鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)
ヘイキ・コバライネン/北川紗衣組(トヨタ 86R3)
ヘイキ・コバライネン/北川紗衣組(トヨタ 86R3)
鈴木尚/山岸典将組(トヨタ86)
鈴木尚/山岸典将組(トヨタ86)
鮫島大湖/船木佐知子組(スズキ・スイフト)
鮫島大湖/船木佐知子組(スズキ・スイフト)
小川剛/梶山剛組(ホンダ・フィット)
小川剛/梶山剛組(ホンダ・フィット)
山本雄紀/井上草汰組(トヨタ・ヤリス)
山本雄紀/井上草汰組(トヨタ・ヤリス)
GRヤリスのデビューイヤーにシリーズチャンピオンを獲得した、TOYOTA GAZOO Racingの勝田範彦/木村裕介組(トヨタGRヤリスGR4ラリー)
GRヤリスのデビューイヤーにシリーズチャンピオンを獲得した、TOYOTA GAZOO Racingの勝田範彦/木村裕介組(トヨタGRヤリスGR4ラリー)


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