7月14日(木)に、東欧エストニアのタルトゥで開幕したWRC世界ラリー選手権第7戦『ラリー・エストニア』。2022年シーズンのちょうど折り返しにあたる同ラウンドで選手たちやチーム、シリーズ関係者からSNSに投稿された話題を紹介する。
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■ラリー前のアクティビティ
エストニアでの超高速グラベル(未舗装路)ラリーに臨むドライバーたちが、イベントを前にエストニアでさまざまスポーツやアクティビティに挑戦した。ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)やエサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1)らがAHHAAサイエンスセンターでラジコンカーを使ったゲームを楽しんだ一方、ピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)はエストニアのトップ女子テニスプレイヤーであるアネット・コンタベイトとの“ラリー”を披露。
また、オリバー・ソルベルグ(ヒョンデi20 Nラリー1)とアドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)、カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)は同国のトッププロである、ケイティ・タッテとアルベルト・タムに習いディスクゴルフを体験した。
Science, Tennis and Disc Golf – the #WRC is soaking up everything on offer in Estonia??? #WRC | #WRCLive | #RallyEstonia | #VisitEstonia | @RallyEstonia | @visitestonia pic.twitter.com/kcWWUUv4xD
— World Rally Championship (@OfficialWRC) July 14, 2022
■チーム代表たちはトラックレースを楽しむ
エストニアでの競技前には、もうひとつのイベントが行われていた。それがチーム代表が一堂に会して実施された、トラックレースのエキシビションだ。TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表は「みてのとおり、楽しかった!」とコメント。一方、Mスポーツ・フォードWRTのトミー・ミルナー代表はまさかのロール。「なにかヒントはない?」とWRC通算18勝のライバルチームのボスに助言を求めた。
Any tips? pic.twitter.com/oJcs8arqtG
— Rich Millener (@richmillener) July 14, 2022
結局、ミルナーはラトバラの3秒落ちのタイムでフィニッシュした。この結果に対してチームからは「ブラボー」との評価。ミルナーをそれを引用リツイートするかたちで、「それはもう、最高に楽しいとしか言いようがない」と綴っている。
Not bad for club-level driver going 3s slower than an 18-time WRC rally winner ?
Bravo @richmillener ?#MSPORTERS #WRC pic.twitter.com/OiqeKVfWGl
— M-Sport (@MSportLtd) July 14, 2022
■Mスポーツのラリー2カーがバージョンアップ
Mスポーツはこのエストニアで『フォード・フィエスタ・ラリー2』のアップグレード・パッケージをデビューさせた。フォード・パフォーマンスとの12カ月にわたる検証と開発によって生み出された新型は、新しくなったリヤウイングやエアロダイナミクス・ミラーを採用しているほか、リヤサスペンション・ジオメトリ、ソフトウェアがアップデートされているという。
Rally Estonia ?? sees the debut of a new upgrade package for the Fiesta Rally2. The updates consist of an updated rear wing and new aerodynamic wing mirrors, rear suspension geometry and software updates. pic.twitter.com/gCM5G3vnTg
— M-Sport (@MSportLtd) July 14, 2022
■落雷で道路が寸断……
TGR WRCチャレンジプログラムの2期生である大竹直生、小暮ひかる、山本雄紀の3名はラリー・エストニアには出場しないものの、レッキトレーニングのためエストニアにやってきている。彼らにとってはすべてが勉強。シェイクダウンでもトップドライバーたちの走りから技を吸収しようとする心意気を感じる。
ペースノートトレーニングで全ステージレッキさせてもらったラリーエストニア??
いよいよシェイクダウンがスタートします!フィンランドも凌ぐようなハイスピードと超ナローでトリッキーなセクション、そして雨
トップドライバー達がどう攻めるのかしっかり目に焼き付けます? pic.twitter.com/9o2uC3i0AO
— 山本雄紀/Yuki Yamamoto (@Yuki_Yamamoto23) July 14, 2022
なお、現地では落雷による倒木に遭ったとの報告も。直撃せずに何よりだ。
昨日からWRCエストニアのステージを用いてペースノート練習をしています!
フィンランドの道とはまた違う特徴で難しい…レッキ中は快晴だったんですが突然雷雨になり帰り道が落雷による倒木で塞がれてました泣? pic.twitter.com/r0Cccsqoxn
— Hikaru Kogure?? (@hikaru_kogure) July 12, 2022
■パッドン、WRC復帰戦は半日で終了
WRC優勝経験者であるヘイデン・パッドンにとって、今大会はひさびさのWRC復帰戦だった。最高峰クラスではないが、“キウイカラー”のヒョンデi20 Nラリー2でWRC2にエントリーしていたのだ。しかし、本格的なグラベルラリーが始まった15日(金)の昼に新型コロナウイルス検査での陽性が確認され、競技からの撤退を余儀なくされることになった。
パッドンによると、14日の夜から体調が悪く、その時点でCOVIDテストを行なったが結果は陰性だったいう。体調不調は翌日も続きドライビングに集中できないことから日中のサービスでふたたびテストを行なったところ、陽性の結果が示された。彼は自身のFacebookを更新し、次のようにコメントしている。
「残念というのは控えめな表現だが、選択の余地はない」
「信じられないほどタイミングが悪いこの状況を理解してくれたヒョンデNZに心から感謝している。今後は体調を万全に整え、ラリー・フィンランドを盛り上げることに専念する。皆に申し訳ない」