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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.08.21 11:11
更新日: 2022.08.21 13:02

首位快走ヌービルにアクシデント。デイ2はタナクが首位、僅差でエバンスが続く/WRCベルギー

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ラリー/WRC | 首位快走ヌービルにアクシデント。デイ2はタナクが首位、僅差でエバンスが続く/WRCベルギー

 ベルギー西部のイープルで開催されているWRC世界ラリー選手権第9戦『イープル・ラリー・ベルギー』は8月20日、デイ2のSS9~16が行われ、前日2番手だったヒョンデ・シェル・モビスWRTのオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合首位に浮上した。総合2番手にはエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が8.2秒差で続いている。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)はデイ1から順位を大きく上げ、最終日を前に総合6番手につけた。

 今大会最長の1日となった競技2日目は、終日ドライコンディションでのラリーとなり、イープルのサービスパークを中心に設定された4本のステージを各2回走行するかたちで争われた。

 地元での連覇達成に向けて初日首位と好スタートを切ったティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)は、クレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)のクラッシュによってノーショナルタイムが与えられたSS10から午後のループのオープニングとなったSS13までの4ステージで連続ベストタイムを記録。総合2番手のタナクに対するギャップを18.3秒にまで拡げることに成功する。

 しかし、彼は首位で迎えたデイ2終盤のステージ、SS15の左コーナーで路面に掃き出されていた砂利に足を取られ痛恨のコースオフを喫してしまう。その後スペクテイターの助けによって側溝から脱出し一度は走行を再開したものの、約1km先のジャンクションでクルマを止め、そのまま無念のリタイアとなった。

 地元のヒーローの脱落によってリードを受け継ぐことになったタナクは、午前中にトランスミッションに不具合がありペースを落とさざるを得なかったが、ミッドデイサービスでその問題が解決されてからはペースを取り戻した。チームメイトが姿を消したSS15とSS16でベストタイムを記録した彼は、一時は3.2秒差に迫ってきたエバンスとのギャップを8.2秒に拡げ明日のラリー最終日に臨むことになる。

「午前中はトランスミッションに苦しめられた。ランチタイムに交換することができたが、セッティングが変わったので適応するのに少し時間が掛かった。それでも、全体的に午後のループは順調だった」とタナクは語った。

「明日は(優勝した前戦)フィンランドの続きのような感じだ。午前中は激しくプッシュするつもりだけど、それは決して簡単なことではない」

トップと8.2秒差の総合2番手で競技2日目を終えたエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第9戦イープル・ラリー・ベルギー
トップと8.2秒差の総合2番手で競技2日目を終えたエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第9戦イープル・ラリー・ベルギー

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