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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.10.28 13:34

ニック・ハイドフェルドとカルロス・チェカ、4輪2輪の世界選手権経験者が電動RX2eに初挑戦

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ラリー/WRC | ニック・ハイドフェルドとカルロス・チェカ、4輪2輪の世界選手権経験者が電動RX2eに初挑戦

 今週末の10月29~30日にスペインを代表するF1トラック、カタロニア・サーキットで争われる2022年WorldRX世界ラリークロス選手権第8戦/第9戦に向け、併催イベントとして実施予定の電動ワンメイク戦『FIA RX2e Championship』にビッグゲストが登場する。2輪、4輪ともに最高峰の世界選手権を経験したニック・ハイドフェルドとカルロス・チェカが、デュアルサーフェスの特設コースでラリークロスに初挑戦することがアナウンスされた。

 ドイツ・メンヒェングラートバッハ出身のハイドフェルドは、1999年に国際F3000王者を獲得して以降、2000年から11年間のF1時代に13回の表彰台を獲得。プロスト、ウイリアムズ、BMWザウバー、ルノーなどで活躍を演じた。

 F1卒業後は耐久シリーズに活動の場を移し、2013年にはALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)のプチ・ル・マンを制覇。続く2014年には、WEC世界耐久選手権LMP1-Lクラスでエントリーしていた本家ル・マン24時間で、当時のレベリオン・レーシングとともにクラス優勝を果たしている。

 さらに、マクラーレンMP4/13をドライブしたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、2019年にフォルクスワーゲン『ID.R』に破られるまで約20年にわたって、象徴的なヒルクライムのレコードを保持していただけでなく、電動シリーズのABB FIAフォーミュラE世界選手権にも参戦するなど、さまざまなジャンルでその才能と多様性を示してきた。

 現在、本格的な競技からは約4年ほど遠ざかっているハイドフェルドだが、今週末に向けては2021年に創設された電動ワンメイク・シリーズへのゲスト参戦を決め、ひさびさにレーシングスーツへ袖を通すこととなった。

「本当に心の底からワクワクしているよ! 僕はドライビングが大好きで、さまざまなカテゴリーのクルマを数多く試してきたが、ラリークロスはそれらともまったく別モノだろうからね。さまざまな路面状況でのドライブで、ドリフトやジャンプに接近戦、そして少し傾いたり互いに跳ね返ったりしながら、サイド・バイ・サイドのバトルをすることも含まれるだろうしね……」と、初挑戦のラリークロスに向けた意気込みを語るハイドフェルド。

 スペインの電動機構サプライヤーであるQEVテクノロジーズ社と、スウェーデンの名門ビルダーであるオルスバーグMSEによって開発された電動ワンメイク車両『RX2e』は、特別に仕立てられた軽量スペースフレームシャシーを中心に、4輪駆動の電動パワートレインを搭載。32kWhのバッテリーとふたつの独立したモーターを組み込み、約250kW(335bhp)のパワーと最大460Nmのトルクを生成する。

スペインの電動機構サプライヤーであるQEV Technologies社と、スウェーデンの名門ビルダーであるOlsberg MSEによって開発された電動ワンメイク車両『RX2e』
ニック・ハイドフェルドも、レースウイークに入って『RX2e』の初テストを経験した
「この経験は近い将来、僕をふたたびレースの世界に呼び戻すことになる……かも」と含みを持たせたハイドフェルド

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