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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.11.28 18:25
更新日: 2022.11.28 18:40

ラリーのミツビシが復活! 増岡浩総監督「大変誇らしく思う」トライトンで初参戦のAXCR総合優勝

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ラリー/WRC | ラリーのミツビシが復活! 増岡浩総監督「大変誇らしく思う」トライトンで初参戦のAXCR総合優勝

 11月21日から26日にかけて、タイとカンボジアの2カ国でAXCRアジアクロスカントリーラリー2022が行われ、ミツビシが技術支援する“チーム三菱ラリーアート”は、チャヤポン・ヨーター/ピーラポン・ソムバットウォン組105号車ミツビシ・トライトンが総合優勝を飾った。また、僚友のリファット・サンガー/シューポン・シャイワン組118号車トライトンは総合5位でフィニッシュしている。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって、2020年から2年連続で中止となっていたAXCRが3年ぶりに復活。ミツビシは、同じく“復活”を果たした『RALLIART(ラリーアート)』ブランドをチーム名に掲げる“チーム三菱ラリーアート”を結成し、ピックアップトラック『トライトン』の改造クロスカントリー車両“T1仕様”を用いて同ラリーに参戦した。

 ミツビシは過去3大会に『アウトランダーPHEV』で参戦した経験を持ち、いずれのイベントでもラリーを完走。2014年と翌15年には電気自動車クラスで優勝を飾っている。トライトンでの初参戦は7年ぶりのAXCR挑戦となり、ブランド復活後のチーム三菱ラリーアートとしても、今回が初めての実戦となった。

 そんな2022年のAXCRは21日(月)のレグ0から、25日(金)のレグ4までがタイのブリーラムを起点とするループステージとなり、最終日26日(土)は隣国カンボジアのシェムリアップ周辺で競技が行われた。総走行距離は6日間で1524kmに上り、このうち637kmが競技区間となっている。

 チーム三菱ラリーアートは、このAXCR2022に臨むにあたって3台体制を敷いていたが、全長約3kmのスーパーSS(SS1)が行われた後、3台目のトライトンを駆るサクチャイ・ハーントラクーンが体調不良を訴え、その後の検査で新型コロナウイルスに感染していることが判明。本格的なラリーが始まる前段階で1台がリタイアすることとなった。

 それでも、チームは残された2台で歩みを進める。翌日のレグ1、今大会最長のステージとなったSS2では105号車を駆るヨーターがトップタイムをマークし、総合でも首位に躍り出る。地元タイ出身のドライバーはトライトンの力強い走りと軽快なハンドリングを武器に、SS3を7番手、SS4を6番手、SS5は5番手と安定した走りを続け、総合2位と8分15秒差で迎えたレグ5のSS6もステージ5番手で完走し見事、チームに総合優勝ももたらした。

優勝したチャヤポン・ヨーター/ピーラポン・ソムバットウォン組と、タイのタント・スポーツが運営する“チーム三菱ラリーアート”のスタッフ アジアクロスカントリーラリー2022
優勝したチャヤポン・ヨーター/ピーラポン・ソムバットウォン組と、タイのタント・スポーツが運営する“チーム三菱ラリーアート”のスタッフ アジアクロスカントリーラリー2022

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