レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.01.20 16:18

ルノー、初の4輪駆動Rally3規定準拠車『クリオ・ラリー3』を発表。4月にも競技公認を取得予定

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ラリー/WRC | ルノー、初の4輪駆動Rally3規定準拠車『クリオ・ラリー3』を発表。4月にも競技公認を取得予定

 近年はアルピーヌ・ブランドでモータースポーツ活動を主導するルノーは、欧州域内最高峰のERCヨーロッパ・ラリー選手権でのさらなる成功に向け、シリーズ初となる4輪駆動のラリー3規定準拠モデル、新型『ルノー・クリオ・ラリー3』を発表した。

 先週末の1月15日(日)に、フランスとの国境にも隣接するアンドラ公国のスキーリゾート、パス・ダ・ラ・カザのトラックで公式デビューを飾った同車は、言わずと知れたヴィリ・シャティオンのデザインチームと、アルピーヌの“聖地”ディエップ、ジャン・レデレ工場の設計部門、そしてBWTアルピーヌF1チームの本拠地であるイギリス・エンストンのファクトリーが共同で作り上げた意欲作となっている。

 その『ルノー・クリオ・ラリー3』は、FIAのアクセシブルな4輪駆動“ラリー3”レギュレーションに合わせて構築され、5代目のクリオ(日本名:ルーテシア)をベースとするが、統括団体の厳格なホモロゲーション認証プロセスを完了すれば、すぐさまERCのイベントに向けた参戦資格が与えられる。

 ここまでですでに8名のドライバー、コドライバーとともに、ターマック(舗装路)とグラベル(未舗装路)で約5000kmのテストを実施した『ルノー・クリオ・ラリー3』は、2020年と2021年に相次いで登場した前輪駆動のラリー5、ラリー4規定に続くモデルとして、国際ラリーでの次のステップを提供するものと期待されており、先行した両規定のFFモデルはラリーへの入門車両として、双方ともに数多くのエントラントが使用する。

 そんな成功作のバックボーンを持つ新型は、ベース車同様に1.3リッターの“TCe”16バルブ直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載し「299回に及ぶエンジンマップ研究」の結果、出力とトルクはそれぞれ260PSと415Nmに増強されている。

 その性能向上版のユニットに組み合わせられるトランスミッションは、サデフ製の共通5速シーケンシャルギヤボックスにLSDも備わり、脚元には最先端かつ実績ある調整可能なBOSサスペンション製ダンパーを装備。さらにライフ・レーシング製ボックスコントロール・ユニットが電子制御システムを管理し、エンジンとシャシーのデータ収集システムを統合し、一元管理している。

■次のページへ:5月のERC第2戦からMスポーツ製『フォード・フィエスタ・ラリー3』と対戦へ


関連のニュース