4月23日、WRC世界ラリー選手権2023年シーズン第4戦『クロアチア・ラリー』の競技最終日、デイ3のSS17~20がクロアチアの首都ザグレブを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が約1年半ぶりとなる優勝を飾った。そんな今戦の全日程を戦い終えたトヨタ、ヒョンデ、Mスポーツ・フォードの各陣営からドライバーコメントが届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/総合2位
「クルマにペースがあったのはタイムを見ればわかる。でも作動範囲はとても狭くて、クルマのスイートスポットがどこにあるのか理解するのが難しかった。これまでチームはとてもハードな仕事をしてきてくれたので、戦いに加わることができていた。でもさらに力を引き出すために、懸命に仕事を続ける必要がある。チャンピオンシップのこのエキサイティングなバトルに留まることができるようにね」
「チャンピオンシップのトップとはたった4ポイント差だからうれしいし、2回のステージ優勝も含めて今週末総合2位につけられたのは、本当に良い結果だよ。ポルトガルのテストは来週行われる。これから僕が集中するのは、できる限りの準備とチームとの仕事だ。次の重要なイベントに向けて可能な限りの備えができるだろう」
●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/総合7位
「パフォーマンスには満足しているよ。ある場所では速さを出すことができ、ポテンシャルがあることを示すことができた。でも僕は一貫性を欠いてしまっていた。金曜日はタイヤ選択を間違えてタイムを失ってしまったが、土曜日は順調で4番手まで上がることができた」
「でも、残念ながらいくつか問題があって、1日の終りには7番手まで順位を落としてしまった。それでもポジティブでいたい。これからのイベントで一貫性を取り戻すことができたら、僕はトップ5か、表彰台でフィニッシュできるはずだ」
■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合33位
「なんと言ったらいいかわからない。あらゆることが起きてしまった後で、チームのためにも、僕たちのためにもとても残念に思っている。つらい時だから、クレイグ(・ブリーン)が誇りに思ってくれるように優勝したかった。残念ながら、土曜日に首位からリタイアしてしまい、そのチャンスを失った」
「100パーセント以上の力を注がなければならなかったが、限界まで攻めているとあのようなミスを常に避けることはできない。パワーステージで戦うことを決意して、この午前中にラリーに復帰した。完全にすべての力を尽くした。それはクレイグのためだったんだ」
●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合3位
「どこから始めたらいいだろう。チームには本当に感謝している。僕たちを含めほとんどの人たちにとって、ここへ来るのは簡単な選択ではなかったが、また走行する機会を与えてくれたことに感謝している」
「この一週間は本当にタフだったし、間違いなくこれまででもっとも辛い週のひとつだったと思う。しかし、僕たちはスマートなドライブに意識を集中し続けて、表彰台を獲得できた。これは今週の僕たちとチームにとって、とても重要な結果だったんだ。だから感謝しているよ」