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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.09.12 11:56
更新日: 2023.09.12 12:09

トヨタ、苦手ギリシャで1-2達成。選手権のリードを拡大「どれだけいい仕事をしたかを示す結果」/WRC

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ラリー/WRC | トヨタ、苦手ギリシャで1-2達成。選手権のリードを拡大「どれだけいい仕事をしたかを示す結果」/WRC

 9月10日(日)、WRC世界ラリー選手権第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』のデイ4がギリシャのラミアを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。また、チームメイトのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2位に入った結果、TGR-WRTはワン・ツー・フィニッシュを達成している。

 競技3日目にサスペンショントラブルに見舞われ、このデイ4で戦線に復帰したセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合10位でラリーを完走。TGR WRCチャレンジプログラムにより4台目のトヨタGRヤリス・ラリー1で今大会に挑んだ勝田貴元/アーロン・ジョンストン組は、総合6位入賞を果たした。

■とっておきは最後に披露

 伝統のアクロポリス・ラリーの競技最終日は、ラミアのサービスパークを起点に、北西のエリアで計3本のステージを走行するかたちで争われた。そのうちの後半ふたつのステージSS14/15“グラムメニ”が、当初予定していた距離から約10km短縮されたこともあり、この日のSS合計距離は41.37kmと短いものに。それでも、週の前半に降った大雨によって路面が非常に荒れている区間も多く、決して油断のできない一日となった。

 首位を争うライバルたちが相次いで脱落した、前日のデイ3で総合トップに立ったロバンペラは、総合2番手につけるダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)との間に2分以上のギャップがあることから、最終日の前半2本のSSではペースをかなり抑えての走行に徹する。

 対してパワーステージに設定されている最終SS15では猛プッシュの走りを披露。今大会8本目のステージウインを飾り、ボーナスの5ポイントも追加獲得する完全勝利で2023年シーズン3勝目をマークしている。

■2022年大会の借りを返す

 一方、デイ3を総合2番手と5秒差の3番手で終えたエバンスは、オープニングのSS13で2番手を争うソルドを9秒上回るベストタイムを記録し、総合2番手に順位を上げる。直後のSS14ではライバルがベストタイムで応戦。これによりエバンスと3番手ソルドのタイム差は4.0秒から2.7秒に縮まった。

 迎えた最終パワーステージでもライバルが好走をみせるなか、エバンスはそれを上回るステージ2番手タイムでフィニッシュ。ボーナスの4ポイントを獲得しつつ、総合2位表彰台を獲得した。

 この結果TGR-WRTは総合順位とパワーステージの両方でワン・ツーを記録し、2022年に表彰台を逃したギリシャの地で雪辱を果たすことに成功するとともに、チームはマニュファクチャラー選手権におけるリードを91ポイントに拡大している。

 ドライバー選手権では首位ロバンペラが、ランキング2位のエバンスに対するリードを戦前の25ポイントから33ポイントに拡げ、エバンスもランキング3位につけるティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)との差を33ポイントに拡大している。

エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
アクロポリス・ラリー・ギリシャで2年ぶり、2度目の優勝を飾ったカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)
アクロポリス・ラリー・ギリシャで2年ぶり、2度目の優勝を飾ったカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)

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