ランボルギーニ・ウラカンGT3がEvoモデルでのデビューウインを達成したGTDクラスは、アウディR8 LMS Evoに40kgの重量加算が課せられると同時にφ1.0mmのエアストリクタ―径拡大が許可されるなど大小さまざまな調整が行われた。
“救済”を受けるカタチとなったのはアキュラNSX GT3とアウディR8 LMS Evoの兄弟車であるウラカンGT3 Evoだ。マイケル・シャンク・レーシングが走らせるNSXは10kgの重量減とエンジン回転数5500rpm以上での過給圧アップが許されている。また、ウラカンでは最低重量の5kg減とエアリス径の1.0mmアップを得た。
一方、車両重量と吸気リストリクター径の両方で不利を被ることになるのはレクサスRC F GT3、メルセデスAMG GT3、ポルシェ911 GT3 Rの3車種だ。もっとも大きなハンデを負うのはメルセデスAMG GT3で35kgの重量加算と3.0mmのエアリス縮小を受ける。
次点のRC F GT3は車重+15kgとリストリクター径φ2.0mm減の調整、クラス最軽量1285kgだったポルシェは+5kgとφ2.0mm縮小となっている。
その他の車種ではBMW M6 GT3に15kgのウエイトが追加されている他、フェラーリ488 GT3も20kg加算された。ただし、フェラーリはパワー面では5500rpm以上の回転域でターボブーストの最大値が緩和されている。今回のBoPではこの他、アウディR8 LMS EvoとBMW M6 GT3を除く6車種に燃料タンク容量の調整も行われている。