ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.07.27 02:17
更新日: 2019.07.27 02:21

『GT1』の名称復活、さらに次世代車の『GTX』も。SROがジェントルマン向けGTレースの将来計画を発表


ル・マン/WEC | 『GT1』の名称復活、さらに次世代車の『GTX』も。SROがジェントルマン向けGTレースの将来計画を発表

 7月26日、インターコンチネンタルGTチャレンジ/ブランパンGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのトタル・スパ24時間が開催されているスパ・フランコルシャンで、SROモータースポーツ・グループがプレスカンファレンスを行った。このなかでGT3はもちろんGT4、GT2、さらに今秋に開催を予定する『モータースポーツ・ゲームス』について発表を行ったが、さらに『GT1』を称するカテゴリーのイベント開催、さらに次世代エネルギー車を使った『GTX』のイベント開催を明らかにした。

 例年スパ24時間の期間中に開催されるSROのプレスカンファレンスでは、SRO代表のステファン・ラテルがGT3を使ったさまざまなレースの日程などを発表するが、これに続いてラテルはさらなるカテゴリーの計画を語った。

 まず、すでにアウディがR8 LMS GT2を、ポルシェがGT2 RSクラブスポーツをGT2カテゴリー用車両としてリリースしたが、2019年中にさらにもう1車種が、さらに2020年には3台が発表されるという。

 このGT2車両を使ったレースは、このスパ24時間の期間に『ポルシェGT2スーパースポーツカー・スペシャルウイークエンド』として開催されているが、2020年にはヨーロッパで5レースを開催。さらにアメリカ、アジアでもレースを行うとしており、日本でも開催地不明ながら、6月にGT2レースを行うという。

 さらにこれに続いて、「GT3、GT4、そしてGT2と来て、何か足りないと思っている皆さんもいるだろう」とラテルは『GT1スポーツクラブ』というカテゴリーについて説明を始めた。『GT1』という名称の復活となるが、これはマクラーレン・セナやアストンマーティン・ヴァルキリーといった、いわゆるハイパーカーが対象となるカテゴリーで、ジェントルマンドライバーや車両のオーナーが対象のカテゴリーとなりそう。タイムアタックやレースを、2020年にポールリカールとキャラミで開催する。

 これらの発表に続き、ラテルは現在自動車業界が置かれている状況、そしてハイブリッドや電気自動車への転換など、エネルギーの変化について触れ、『SROにとっての次のステップ』を説明した。そして、あくまでSROの基本はカスタマーレーシングカーにあるとしながら、2021年に『GTX・ワールドツアー・コンセプト』というカテゴリー成立を目指すと発表した。

『GTX』は『GTエクスペリメンタル』の略称で、カテゴリーは以下の4つに分けられる。

GT-X E:電気自動車
GT-X H:プラグインハイブリッド
GT-X H2:水素自動車
GT-X A:その他の次世代エネルギー車

 またこのワールドツアーは、いわゆるクローズドサーキットだけのレースではなく、20世紀初頭のモータースポーツの黎明期に行われていたような、都市間イベントにしたいとラテルは述べた。イベントは『ロードショー』という形式をとり、サーキットでの短距離レースやヒルクライム、ラリーステージなどを組み合わせたものとし、タイムを競うだけでなく、最も消費エネルギーが少なかったことを競うなどのコンセプトが組み合わされる。

 FIAと共同で行うモータースポーツ版オリンピックと言える『モータースポーツ・ゲームス』についても、今後四輪だけではなく、2020年はラリーやヒストリックカー、F3、ドラッグレースなどを、21年に向け、スーパーバイクやモトクロスなどの二輪、トラックレース、パワーボートなども組み入れられそう。SROはGT3を中心に、今後もさまざまなイベントを企画していくことになりそうだ。

GT1のコンセプトの説明画面。マクラーレン・セナやアストンマーティン・ヴァルキリーが対象となりそう。
GT1のコンセプトの説明画面。マクラーレン・セナやアストンマーティン・ヴァルキリーが対象となりそう。
次世代エネルギー車を津駆ったGT-Xのコンセプト画像
次世代エネルギー車を津駆ったGT-Xのコンセプト画像
モータースポーツ・ゲームスの将来像。
モータースポーツ・ゲームスの将来像。


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