スイスの高級ウォッチブランドであるレベリオンは、ヨーロッパ、アジア、アメリカの3地域で開催されるGTワールドチャレンジ・パワード・バイ・AWSとパートナーシップを結び、ブランパンと入れ替わるかたちで同シリーズのオフィシャルタイムキーパーに就任した。
レベリオンは今年2月、WEC世界耐久選手権で行ってきたレベリオン・レーシングの活動を6月のル・マン24時間レースを最後に終了すると発表した。
しかし、同社のCEOを務めるカリム・ブハドラ氏によると、レベリオンはSROモータースポーツ・グループとの提携などを通じてモータースポーツシーンに存在し続けるという。
実際に3月7~8日にアメリカ・テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われたGTワールドチャレンジ・アメリカでは、シリーズに参戦するFIA-GT3カーに“Rebellion Timepieces”というロゴが入った公式ゼッケンが使用されていた。
「契約の締結に至ったのはかなり遅かった」とEndurance-Infoに語ったブハドラ。
「私たちはSROモータースポーツ・グループとの提携に合意したが、これは両社にとって素晴らしい機会だ。レベリオン・レーシングがル・マン後にモータースポーツへの関与をやめるからといって、レベリオン・タイムピースズも止まるわけではない」
「我々は小さなブランドであっても、モータースポーツに引き続き関わっていきたいと考えているんだ」
「GTワールドチャレンジ・パワード・バイ・AWSは世界的に有名で、レベリオンと同じ価値観を共有するチャンピオンシップだ。私たちは最高の大会を目指している」
レベリオン・タイムピースズは、ダカールやツアーオート、パイクスピーク、アンドロストロフィー、ラリー・デュ・マロック、UIM F1H20ワールドチャンピオンシップには引き続き関与する予定だが、契約終了後のELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズとはこの限りではないという。
これについてブハドラは「戦略的な選択を行い、ELMSとは(今後も)良い関係を維持していく」と語った。