GTワールドチャレンジ・ヨーロッパが開幕前のエントリーを発表。コロナ禍の影響で台数減

　7月8日、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパを運営するSROモータースポーツ・グループは、7月25〜26日にイモラで開幕する2020年のエンデュランスカップを前に、今季のシリーズエントリーリストを改めて公開した。当初はエンデュランスカップが53台、スプリントカップは33台エントリーしていたが、新型コロナウイルスの影響もあり、それぞれ42台／23台に減少している。

　ヨーロッパの主要コースでエンデュランスカップ、スプリントカップというレース距離が異なるふたつのシリーズで構成されているGTワールドチャレンジ・ヨーロッパは、GT3カーを使うレースの中でも最も大きな規模を誇る。

　ただ2020年に向けては、新型コロナウイルスの影響でカレンダーが大幅に変更されており、ようやくシリーズは7月25〜26日にイモラでエンデュランスカップが、8月7〜9日にミサノでスプリントカップが開幕することになった。

　エンデュランスカップは、当初53台がシリーズエントリーしていたが、フルシーズンエントリーに加えスポット参戦予定のチームを合わせ42台がエントリーした。今季はプロの組み合わせが20台を数える。車種は11ブランドとなった。一方スプリントカップは、23台のマシンがエントリーしており、6車種がそろう。

「3月にエンデュランスカップが53台、スプリントカップが33台と、“史上最強のグリッド”を発表することができたが、新型コロナウイルスの影響で4ヶ月にわたり中断され、必然的に一部のチームが活動を停止してしまった。特にRモータースポーツから参戦を予定していた3台の撤退は大きなものだった」と語るのは、SRO代表のステファン・ラテル。

「それでもGTワールドチャレンジ・ヨーロッパの非常に競争力ある、多様なグリッドを大いに誇りに思っている。レースに戻る決意が我々の原動力となっており、チームに感謝しなければならない」

　ラテルはさらに、レース・バイ・レースでの参戦がさらに増えるため、「イモラでは50台のマシンを観ることができるだろう」と自信をみせた。

GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ
2020 エンデュランスカップ　シーズンエントリーリスト

＊：レース・バイ・レースエントリーチーム

GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ
2020 スプリントカップ　シーズンエントリーリスト