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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.07.02 23:48
更新日: 2023.07.03 14:23

終盤に速さを発揮したローヴェが優勝。BMWの勝利は5年ぶり25回目【スパ24時間 決勝レポート】

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ル・マン/WEC | 終盤に速さを発揮したローヴェが優勝。BMWの勝利は5年ぶり25回目【スパ24時間 決勝レポート】

 ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで7月1日(土)にスタートした『クラウドストライク・スパ24時間レース』の決勝レースが、現地2日(日)16時30分にフィニッシュを迎え、ローヴェ・レーシングの98号車BMW M4 GT3(フィリップ・エング/マルコ・ウィットマン/ニック・イェロリー組)組が総合優勝を飾った。

 予選では10年ぶりにプロカップカー以外のマシンが総合ポールポジションを獲得した2023年のスパ24時間。IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジとファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(GTWCヨーロッパ)両選手権のシーズンハイライトとなる同イベントは“世界三大耐久レース”のひとつでもある。

 そんな今大会の決勝レースは、雨上がりのダンプ路面となったスタート直後にポールシッターの20号車ポルシェ911 GT3 R(フーバー・レーシング)が最初の1時間を支配したが、ブロンズカップエントリーのこのクルマはドライバー交代にともない2時間目に順位を下げた。

 その後トップに立った63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2(GRTグラッサー・レーシング・チーム)と51号車フェラーリ296 GT3(AFコルセ)が相次いでトラブルに見舞われポジションを失うなか、次第に上位陣の顔ぶれが揃い始める。レースをトップで折り返した40号車アウディR8 LMSエボII(アウディスポーツ・トレゾア・オレンジ1)はその1台であり、同門の17号車アウディR8 LMSエボII(シェラー・スポーツPHX)をはじめ、32号車BMW M4 GT3(チームWRT)、92号車ポルシェ911 GT3 R(マンタイEMA)、98号車BMW M4 GT3(ローヴェ・レーシング)、88号車メルセデスAMG GT3(アコーディスASPチーム)などがピットタイミングごとに順位を入れ替えながらトップ争いを繰り広げる。

 このうち地元ベルギー籍のチームWRT32号車は、12時間を迎える直前に同じくBMW陣営の998号車M4 GT3(ローヴェ・レーシング)から追突を受け、時速200キロを超える速度でクラッシュ。幸いにもドライバーは無事だったが、総合5番手と6番手につけていた2台のBMWはそろってリタイアとなってしまった。

 レース後半戦では40号車と17号車によるアウディ同士のトップ争いが長く続き、この2台は幾度もコース上で順位を入れ替えながら接近戦を繰り広げた。

 一方、別シークエンスでレースを進めてきた98号車BMWは、18時間目のFCY中にピット作業を行ったことで利益を得ることに成功し、残り6時間の時点でライバルを逆転して実質的なレースリーダーとなった。

 その後ローヴェの98号車はレース終盤に向けてペースを上げ、2台のアウディやASPの88号車メルセデス、トラックリミット違反で30秒ペナルティを受けた92号車ポルシェなどのライバルたちとの間にギャップを築いていく。20時間目にアンダーカットでアウディ勢をかわして2番手に浮上した88号車と首位を走る98号車のタイム差は、レース残り時間が2時間となった段階で約16秒に拡がっている。

総合2位となった88号車メルセデスAMG GT3(アコーディスASPチーム) 2023スパ24時間
総合2位となった88号車メルセデスAMG GT3(アコーディスASPチーム) 2023スパ24時間

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